チーム内の乱闘を受け、“刺激的”な存在にはなっても手は出すなと49ersシャナハンHC
2022年08月07日(日) 12:40サンフランシスコ・49ersのヘッドコーチ(HC)カイル・シャナハンは選手たちがラインまで行くことを望んでいるが、一線を越えることは望んでいない。
現地2日(火)に行われた練習で選手たち――特に、ミドルラインバッカー(MLB)フレッド・ワーナーとワイドレシーバー(WR)ブランドン・アイユーク――がパンチの応酬をしたことを受けて、シャナハンHCは選手にはタフかつフィジカル、さらに言えば“刺激的”であってほしいと思っている一方で手を出すことは望んでいないと明かした。
アイユークが自分の立場を変えなかったことについては問題ないとしているシャナハンHCは、「間違いなく、彼が何に反発していたのかが分かった。だから、気にはならなかった」と話している。
シャナハンHCは基本的に、選手たちが身体能力や自分自身、そして対戦相手を限界まで高めることを望んでいるが、それ以上は望んでいない。
試合中にけんかになると、ペナルティを科せられたり、プレーが崩れたりするため、拳を収めるに越したことはないのだ。
シャナハンHCは「私はその激しさが好きだ」と語っている。「激しくなるためにけんかする必要はないとは思うが。けんかはけんかだが、その後に他のことを引き起こしてしまう。だからこそプロトコルで統制しているのだと思う。誰かに不必要な攻撃をしてそれが大きな騒ぎに発展することもあるからね。それでうちでは強烈な一撃が飛び交って、スタッフを投入した。それが唯一、収める方法だった。うちはかなりタフなチームだと思う。かなりフィジカルでもある。去年の映像を見てどのチームが1番フィジカルだと思うか投票してもらったら、うちがそのほとんどで勝つだろうね。去年は一度もけんかをしなかったから、それはタフネスと完全に無関係だと思う」
ワーナーとアイユークの小競り合いは、ワーナーがWRマーカス・ジョンソンを殴ったところからオフェンス対ディフェンスの大乱闘に発展した。シャナハンHCが“他のこと”を引き起こしてしまうと話していた通り、ジョンソンは現在、脳しんとうプロトコルに入っている。
49ersはメディアをにぎわせただけではなく、自らいくつかの負傷も招いてしまったため、シャナハンHCはメッセージを発しているのだ。“激しくなれ、ただし手を上げるな”と。
【RA】