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足首負傷のセインツWRトーマスがチームドリルに参加

2022年08月07日(日) 14:44


ニューオーリンズ・セインツのマイケル・トーマス【AP Photo/Gerald Herbert】

ニューオーリンズ・セインツのワイドレシーバー(WR)マイケル・トーマスは2020年1月以来、NFLの試合に出場していないが、トレーニングキャンプでの様子からフィールド復帰に向けた長いプロセスにおける重要なステップが完了したと見られている。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートはトーマスが現地6日(土)に行われた練習でチームドリルに参加したと報じ、トーマスがトレーニングキャンプに“全力で”取り組んでいると言及した。足首の手術を受けてから1年以上、長期療養を続けているトーマスにとって、これは心強い進展だと言えよう。

もともと2020年シーズン第1週に足首を負傷したトーマスは、痛みに苦しみながらもプレーを続けたが、結局は7試合しか出場できず、キャッチ40回、438レシーブヤードという記録にとどまっている。

トーマスは問題に対処するために翌オフシーズンの6月に足首の手術を受けており、当初は4カ月程度で復帰できる予定となっていた。しかし、2021年シーズンは全試合を欠場することになり、今オフシーズンのワークアウトプログラムが開始した時点でもまだ100%の状態ではなかった。

回復に時間がかかっているトーマスはOTA(チーム合同練習)には参加せず、トレーニングキャンプ開始時にはPUP(故障者)リストに置かれていた。しかしながら、水曜日の個人練習と土曜日のチームドリルへの参加が許可され、ここへきてようやく復帰できる状態になってきたようだ。

プロボウルに3度選出された経歴を持つトーマスが不在の状態で、2021年シーズンにレシーバー陣が苦戦を強いられたセインツにとっては喜ばしいニュースだろう。セインツは昨季、合計のレシーブヤードでリーグ最下位となっており、700レシーブヤード以上を記録した選手は1人もいなかった。

キャリア最初の4シーズンで毎年、1,100レシーブヤード以上を稼いでチームトップに輝いていたトーマス。2019年シーズンにはレシーブ149回を記録して単一シーズンにおけるNFLの最多レシーブ記録を更新した。

プレシーズンを通して練習が良い方向に進み、今シーズンに以前と同じレベルでプレーできるようになれば、それはセインツ攻撃陣にとって大きな助けとなるだろう。

また、セインツはベテランWRジャービス・ランドリーを獲得し、ドラフトではオハイオ州立大学出身のWRクリス・オレーブを1巡目で指名して昨シーズンのレシーブ関連の問題に対処している。そのため、昨年の今頃と比べれば、オフェンスはずっと良い状態でシーズン開幕を迎えられそうだ。

いつ復帰を果たせるのかと疑問を持たれてきたトーマスだが、トレーニングキャンプでは健康な状態でプレーしており、シーズン第1週には待望の復帰を果たせる可能性があると見られている。

【RA】