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膝負傷のレイブンズRBドビンズが身体検査に合格、PUPリストを離脱

2022年08月09日(火) 12:33

ボルティモア・レイブンズのJ.K.ドビンズ【AP Photo/Nick Wass】

ボルティモア・レイブンズが現地8日(月)、ランニングバック(RB)J.K.ドビンズが身体検査に合格し、PUP(故障者)リストを脱したと発表した。

シーズン第1週に行われるニューヨーク・ジェッツ戦への出場はまだ許可されていないものの、8月上旬に練習に参加できるのはドビンズにとってフィールド復帰に向けた第一歩となるだろう。

ヘッドコーチ(HC)ジョン・ハーボーは報道陣に「復帰初日の個人(ドリル)では、いい動きをしていたと思う」と語った。「個人練習に取り組んで、動き回ったり、ボールハンドリングのドリルをやったりしていた。それが最初の一歩になるはずだ。毎日少しずつ増やしていって、膝の反応を見ていくことになるだろう。だが、今のところはとてもいい感じだ」

ルーキーシーズンにキャリー134回で805ヤード、タッチダウンラン9回、レシーブ18回で120ヤード、タッチダウンレシーブ4回をマークしたドビンズ。2021年シーズンにはキャリー平均で6.0ヤードを稼げる実力をもとに、レイブンズのバックフィールドをけん引してさらなる躍進を遂げることが期待されていたが、シーズン開幕前にACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)を断裂した。

ドビンズが負傷した後、レイブンズのRBポジションは相次いで不運に見舞われている。それから1週間も経たないうちにジャスティス・ヒルが練習中にアキレス腱を断裂し、ガス・エドワーズもシーズン開幕前にACLを断裂した。これにより、レイブンズはシーズンを通してランニングバックを交代させ続けることを余儀なくされている。

ドビンズの復帰はレイブンズが切望している通り、負傷者数が昨年から一転して減少することを暗示しているのかもしれない。エドワーズは今もPUPリストに置かれているが、ドビンズはヒルやマイク・デービス、コリー・クレモント、ネイト・マクラリー、ドラフト6巡目指名を受けた新人タイラー・バディなど、安定したRB陣に加わろうとしている。

レイブンズは数週間のうちにドビンズを復帰させていく中で医師の指示に従うことになるが、ハーボーHCは先週に報道陣に対して「彼が戻ってきたらすぐに全力で指導するつもりだ」と強調していた。

ドビンズの復帰がシーズン第1週になろうと、それよりも少し後になろうと、レイブンズは今季、昨シーズンに欠けていたドビンズの電撃的なプレーを手に入れられる。得点力のあるドビンズとクオーターバック(QB)ラマー・ジャクソンのコンビが復活しつつあるため、他チームのディフェンスは注意を払わなければならないだろう。

【RA】