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RBジェイコブスをトレードするつもりはないとレイダースHCマクダニエルズ

2022年08月09日(火) 12:35

ラスベガス・レイダースのジョシュ・ジェイコブス【AP Photo/John Locher】

ラスベガス・レイダースはランニングバック(RB)ジョシュ・ジェイコブスを多く起用するという興味深いアプローチで2022年プレシーズンを開始した。

ジェイコブスは現地4日(木)夜に行われたホール・オブ・フェイム(HoF)・ゲームでレイダースの序盤12回のプレーのうち7回でボールに触れ、最終的には計44ヤードを稼いだ。ジェイコブスの使用率の高さには多くの人々が驚かされ、レイダースのヘッドコーチ(HC)ジョシュ・マクダニエルズがプレシーズン初戦をジェイコブスのオーディションの場として活用し、ジェイコブスに興味を持ちそうな他チームに彼の実力を見せようとしたのではないかとの考えも浮上している。

マクダニエルズHCは月曜日にその説を否定し、あの試合はジェイコブスにとって単なる準備運動の場だったと説明した。

『ESPN』のキンバリー・A・マーティンによれば、マクダニエルズHCは「われわれはJ.J.を強く信頼している」と述べ、「そのようなことをする気はまったくない」と続けたという。

2019年ドラフト全体24位指名を受けて以来、レイダースのリードバックの役割を担ってきたジェイコブスは、デビューしてからの2シーズンでそれぞれ1,000ランヤードを達成している。昨シーズンは1,000ヤード超えとはならなかったものの、レイダースがポストシーズン進出に向けて果敢に挑む中で、ランプレーの成功率が格段に上がるようにオフェンスを動かしていた。結果的に、レイダースは試合あたりのパスヤードでNFL内6位となった一方で、ランヤードでは28位となっている。

ジェイコブスは2022年も同じような活躍を見せることが期待されているが、新人ザミール・ホワイトやベテランのブランドン・ボールデンが追加されたほか、ケンヤン・ドレイクもケガから復帰しているため、まずはポジション争いに勝たなければならない。

ジェイコブスの将来に関しては、契約状況が主な論点となっている。キャリア4年目のジェイコブスはレイダースから5年目オプションを行使されなかったため、契約最終年を迎えているのだ。これにより、ジェイコブスは2022年シーズンに、レイダース攻撃陣の主力選手として今季以降もチームにとどまる価値があることを証明するか、他チームからの関心を集められるように良いプレーを多く見せる必要がある。

レイダースは2022年以降のジェイコブスの将来を保証しない決断をしたため、今後も憶測は飛び交い続けるだろう。HoFゲームで出場メンバーに関係なく効果的にボールを前に進めていけることを示したレイダースとの将来がどうなるかは、ジェイコブス次第だ。ジェイコブスはチャンスをものにできる良い状況にあるが、未来のことは時が経てば分かるだろう。

【RA】