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ヒットされて喜ぶジャガーズRBイーティーエン、体を慣らすには“タックルが必要”

2022年08月09日(火) 22:41

ジャクソンビル・ジャガーズのトラビス・イーティーエン【AP Photo/Derick Hingle】

ジャクソンビル・ジャガーズのランニングバック(RB)トラビス・イーティーエンのNFLキャリアは本当の意味ではまだ始まっていないが、イーティーエンは最近、練習で重要な――そして、一般人からすると奇妙な――節目を迎えている。

イーティーエンは倒されたのだ。

昨シーズン開幕前にリスフラン関節を負傷してルーキーシーズンを棒に振ったイーティーエンが、負傷してから初めてプロフットボール特有の激しい接触を受けている。イーティーエンは長期間を耐えてようやくここまできた。

『Associated Press(AP通信)』によると、イーティーエンはセーフティ(S)アンドレ・シスコに倒された後に「あれを求めていたんだ!」とコメントしたという。「ものすごく長い間プレーできなくて、ずっとタックルされたかった。体を慣らすにはタックルを受ける必要がある。ずっと家にいて、トレーニングしたり、カウチでくつろいだり、そんなことばかりしていたから、ここに来て多少の打ち身やすり傷ができるのは・・・俺はそういうコンタクトが恋しかったんだ。クレイジーに聞こえるかもしれないけど、ああいう衝突に巻き込まれるのがずっと恋しかった」

特に、長期間の離脱を余儀なくされてきた選手にとっては、久しぶりにヒットを受ける最初の数時間には何か特別なものがあるのかもしれない。それを、心地よく接触音が鳴り響く中でパッドについたほこりやサビを落とす瞬間、などと表現する人もいるだろう。一方で、復帰までの長い道のりを耐え抜いてきた選手たちは、メンタル面のハードルをクリアすることも重要だと分かっている。

1年近く接触を含む練習を意図的に避けてきたイーティーエンは、こうした接触に慣れる必要がある。ジャガーズが期待しているような貢献者になりたいと望むのであれば、なおのことだ。

「またそこに戻れてすごくいい感じだ」と語ったイーティーエンは「フットボールをプレーするのは久しぶりだった。すぐにこれがフィジカルなゲームだってことを思い出したよ。だからこそ俺たちはプレーする。だからこそ俺たちはこれが大好きなんだ」と続けている。

選手の安全性が重視されるようになった現代において、キャンプ中にこのような接触を許しているチームがあるとすれば、それは警戒すべきなのかもしれない。しかし、選手がこれから毎週、直面することになる荒々しく容赦ない状況に慣れることも重要だ。ジャガーズは早くも先週、オハイオ州カントンで行われたホール・オブ・フェイムゲームでその状況に直面したが、抵抗することはできず、ラスベガス・レイダースに27対11で敗れている。

レイダース戦での敗北を受けて、ダグ・ペダーソンHC(ヘッドコーチ)は接触への抑制を緩め、選手がそれを求めることを許している。イーティーエンほどではないにせよ、ジャガーズの多くの選手がそれを求めているだろう。

【RA】