NFLオーナーがウォルトン・ペナー・グループのブロンコス買収を満場一致で承認
2022年08月10日(水) 04:45『NFL Network(NFLネットワーク)』のジェームス・パーマーが報じたところによると、NFLオーナーらは現地9日(火)、ウォルトン・ペナー家グループのデンバー・ブロンコス買収に関して承認する票を投じたという。
全32チームのオーナーのうち、少なくとも4分の3にあたる24人のオーナーの承認を必要とする今回の投票はブロンコスのフランチャイズ売却プロセスの最終ステップだった。
NFLコミッショナーを務めるロジャー・グッデルは9日に開いた記者会見で、オーナーたちは満場一致で売却に賛成したことを明かしている。
ロブ・ウォルトンは火曜日に発行した声明でウォルトン・ペナーグループを代表し、「ナショナル・フットボール・リーグと31のチームの支援と信頼に感謝する。デンバー・ブロンコスへの参画はこれ以上ない興奮だ」と述べた。
「これほど象徴的なフランチャイズのスチュワードを務めることに責任を感じつつも特権であるとも感じている。ブロンコスにとってパット・ボウレンがどれほど大きな存在であるか、そのことには多大な敬意を払っており、この組織のチャンピオンシップレガシーを構築していけることを楽しみにしている」
「スーパーボウルで勝てる最高のチームを提供することに深くコミットしながらも、われわれ一族と特別パートナーらはブロンコスカントリーとロッキー山脈地域におけるフィールド外の責務にも従事している」
「誠実さと説明責任をもって運営にあたり、われわれが持つ個々の強み、そしてブロンコスの輝かしい歴史を築いてきた選手やコーチ陣、スタッフたちの強みを生かしていくことを目指す。そのために、このプロセスを通して指導し、今シーズンのオーナーシップのアドバイザーを快く引き受けてくれたジョー・エリスに感謝申し上げる」
「組織全体として、われわれ皆が耳を傾け、学び続ける所存だ」
「何よりも重要なのはデンバー・ブロンコスを、すべてのスポーツの中で、応援し、プレーし、働くにあたって最高のチームにするために努力していくことだと思っている。ゴー・ブロンコス!」
ウォルトン・ペナー家は今年6月7日にチーム買収のための契約を締結している。当時、パーマーは同グループの落札価格は46億5,000万ドル(約6,283億5,700万円)と報じていた。
火曜日の投票を受けて、長きにわたりブロンコスの球団社長兼CEOを務めてきたジョー・エリスは、2022年シーズンから取締役の座を退き、オーナーシップのアドバイザーを務めることを発表。エリスは過去27シーズンにわたってブロンコスの一員として手腕を振るってきた。
エリスは声明を通じて「私はこのフランチャイズが今ある姿のように、すべてのスポーツの中で最高の組織のひとつとして存在できるように努めてくれた献身的なスタッフ、選手、コーチたちに未来永劫、感謝申し上げる。今後はウォルトン・ペナー家オーナーシップ・グループがこの素晴らしい組織に独自の取り組みを反映しながら、フィールド内外でブロンコスが誇るチャンピオンシップの伝統を一層高めてくれるものと確信している。今シーズンのオーナーシップアドバイザーを依頼され、可能な限り、移行を支援するためにその要請を受け入れることにした」とコメントしている。
パット・ボウレンは1984年にブロンコスを手に入れ、そのオーナー時代にはスーパーボウルを3度制覇した。ボウレンは2014年7月にアルツハイマー病であることを明らかにし、実権をエリスに移譲。その後、2019年に他界している。それ以後はパット・ボウレン・トラストがオーナーシップを有していたが、2月にクラブの売却プロセスを開始したと発表していた。
【C】