キャンプ序盤でQBウェンツの精度を過度に懸念していないコマンダース
2022年08月10日(水) 11:39ワシントン・コマンダースのクオーターバック(QB)カーソン・ウェンツはこれまでにもトレーニングキャンプ中の浮き沈みを経験しており、このシグナルコーラーのプレーは正確性に欠けることが特徴と言える。
ウェンツの精度の低さはコマンダースのキャンプで記者たちから毎日のように報告されていることだが、ヘッドコーチ(HC)のロン・リベラは週末にかけて、この問題は「過度に懸念」していないと述べている。
「われわれはちょっとしたニュアンスなどをよく見て検討している」とリベラHCは『NBC Sports Washington(NBCスポーツ・ワシントン)』に話した。「正確性に欠ける部分はあるが、過度に懸念するほどのことではない。何が起きていて、どのように物事が進んでいるのか、タイミングを見て、われわれのコンセプトがどうなっているのか、その感覚を理解することが重要だ。だから、これからも成長し続け、努力を重ねる」
特に正確さにおける一貫性はウェンツのキャリアを通して常に不安の種だった。それはインディアナポリス・コルツからコマンダースに移った今も変わらない。ウェンツは周囲をあっと驚かせるような見事な投球を見せたかと思えば、次のプレーでは完全にオープンになっているレシーバーに浮いたパスを出すことがある。
ウェンツ自身の見解もリベラHCと同様で、今はまだ初期の段階であることを指摘した。
「いい感じだけど、まだまだ改善の余地はある」とウェンツはオフェンスのリズムについて述べている。「でも、キャンプが始まってまだ2週間しか経っていない早い段階だし、特にそういう部分は重点的に取り組んでいる。それに、ディフェンスのゲームプランも固めずにいろいろなことを試しているところだ。だから、順調だと思っているけど、ここからどんどん良くなっていく。完璧と言うには程遠いけど、チームメイトとの相性を育てていくのを楽しんでいる」
精度の問題に加えて、ウェンツとトップターゲットとなるワイドレシーバー(WR)テリー・マクローリンの相性は、キャンプ中はまだいまいちのようだ。新しい契約にサインするまでオフシーズンのワークアウトにまったく参加していなかったマクローリンとウェンツは、8月中旬になってもお互いを理解しようとしている。
マクローリンはこう話す。「まだまだ努力が必要な部分なのは確かだ。正直言って、ただの過程に過ぎないと思っている。俺にできることは練習中になるべくオープンになることだ。今は成長痛に耐えているようなもので、俺はこれまでにもそういうことを経験している。それでも、彼や俺の態度は、他の仲間たちとともに良い基盤になっていると思う。選手の多くは寛大で、あまりイライラすることのないやつらだ。やろうとしていることのプロセスを信じるしかない」
リベラHCは、現地13日(土)にカロライナ・パンサーズと対戦するコマンダースの最初のプレシーズンゲームにウェンツが出場することに言及した。新しいチームとともに対戦相手のいる実戦でウェンツのプレーを見るのはこれが初めてとなる。
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