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イーグルスがTEアルセガ・ホワイトサイドと引き換えにシーホークスからSアマディを獲得

2022年08月16日(火) 09:13

フィラデルフィア・イーグルスのJ.J.アルセガ・ホワイトサイド【AP Photo/Noah K. Murray】

タイトエンド(TE)J.J.アルセガ・ホワイトサイドのフィラデルフィア・イーグルス時代が終わった。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが現地15日(月)に状況を知る人物の話をもとに伝えたところによると、イーグルスがシアトル・シーホークスとのトレードで、アルセガ・ホワイトサイドと引き換えにセーフティ(S)ウゴ・アマディを獲得したという。イーグルスは後にこのトレードを正式に発表している。

スタンフォード大学出身で2019年ドラフト2巡目指名を受けてNFL入りしたアルセガ・ホワイトサイドは、イーグルスでの3シーズンで勢いに乗れずにいた。ルーキーシーズンには16試合に出場し、キャッチ10回、169ヤード、タッチダウン1回をマーク。2020年シーズンは8試合に出場してキャッチ4回、85ヤードという記録だった。そして、2021年シーズンは16試合に出場するもわずか2回のキャッチで36ヤードという成績で終えている。

もともとはワイドレシーバー(WR)だったが、今年に入ってからタイトエンドに転向したアルセガ・ホワイトサイド。イーグルスは大柄なレシーバーがレッドゾーンでの武器になると信じて彼をドラフトした。ところが、アルセガ・ホワイトサイドはディフェンシブバック(DB)から距離をとるのに苦労し、競り合いに勝つことができず、イーグルスの希望はすぐに消え去っている。

チームがWR陣の刷新を図ったことで、アルセガ・ホワイトサイドの居場所は無くなった。身長が約188cmあるアルセガ・ホワイトサイドは今オフシーズン、ロースター入りを目指して体重を約5kg増やしてタイトエンドに転向までしたが、無駄骨に終わっている。

アルセガ・ホワイトサイドは今後、シーホークスでロースタースポットをかけて争いながら自分の運を試すことになるだろう。ペリセロはシーホークスが彼をワイドレシーバーに戻すことを計画していると言及している。アルセガ・ホワイトサイドの再出発はまさに求められていたものだったのかもしれない。レシーバー陣に負傷者を抱えている中で、アルセガ・ホワイトサイドを獲得してすぐに馴染ませられれば、シーホークスはデプスを強化することができる。

一方、2019年ドラフトで4巡目指名を受けたアマディは、シーホークスでの3シーズンで主にニッケルコーナーとしてプレーしていた。これまで47試合に出場して12試合で先発を務めてきたアマディは、イーグルスに先発経験をもたらせる。2021年はインターセプト1回とタックル54回をマークした。

同じ日のトレードが発表される前に出た報道では、シーホークスがアマディをカットする予定だと示唆されていた。

その代わりに、これまで所属していたチームでロースターに入れる可能性の低い2人がトレードされている。これで、アルセガ・ホワイトサイドとアマディにはロースターに入る新たな機会が巡ってきた。

【RA】