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合同練習で起きたケンカ騒ぎに不満を抱えるパンサーズとペイトリオッツ

2022年08月18日(木) 11:18

カロライナ・パンサーズのマット・ルール【AP Photo/Chris Carlson】

今週に実施されたカロライナ・パンサーズとニューイングランド・ペイトリオッツの合同練習は順調とはいかなかった。

いずれのセッションでもいさかいが発生し、2日間にわたって複数の選手が退場させられている。現地17日(水)には全力でのコンタクトではない“thud(サド)”ドリルでパンサーズのセーフティ(S)ケニー・ロビンソンがペイトリオッツのリターナー(Ret)クリスチャン・ウィルカーソンをうち倒した。ロビンソンははっきりと苦痛を感じている様子が見えたウィルカーソンのそばに立って上から見下ろし、騒動を引き起こしたと『NFL Network(NFLネットワーク)』のマイク・ジアルディが伝えている。

それで終わりではなかった。以前の2回のセッションの大部分を負傷によってパスしていたパンサーズのスターランニングバック(RB)クリスチャン・マカフリーが倒され、明らかに怒っている様子を見せた際は、ペイトリオッツ守備陣全体を巻き込む騒ぎになった。この騒動の間、ファンにヘルメットがぶつかっている。この女性ファンについては無事だったことが判明し、お詫びに試合のチケットが贈られたとジアルディは述べた。

いずれの騒動でも練習が止まり、両チームが競いながら成長していくための貴重な時間が奪われた。前日にも問題を起こしていたロビンソンは水曜日に2日連続で練習から退場させられ、パンサーズRBチュバ・フバードも帰らされている。

パンサーズのヘッドコーチ(HC)であるマット・ルールは勝負の年である3シーズン目を迎えており、チームには時間を無駄にする余裕がないことを承知している。過去2日間に数々の無益な戦いが起こったことにルールHCが怒るのももっともだ。

「このとても良いフットボールの1日に――何が起こったのかが重要になると分かっているこの日に――1人や2人の決断がたくさんの人々に影響したことは、とにかく残念だ」と言うルールHCはこう続けた。

「第一に、私の思いはそこで負傷した女性の元にある。彼女が無事であることを願っている。また、われわれは当然、ケニー(ロビンソン)をフィールドから追放した」

「衝突については見ていないが、彼が選手の上に立っているのは見た。われわれはそんな形での練習を望んでいない。フットボールではいろいろなことが起こるし、良いこともたくさんあった。クリーンなヒットも。しかし、われわれは誰かの上に立ち、その人に向かって罵倒したりはしない。それは彼らの生活に影響を与える振る舞いであり、われわれは彼を退場させることにした。オフィシャルはチュバも退場させている。チュバが何をしたのかは知らないが、オフィシャルはチュバを退場させ、彼がパンチしたと話している」

一連の小競り合いのせいで、火曜日は練習よりもケンカの方が多いかのようだった。水曜日の練習が始まり、さらに騒動が起こったことで、練習全体が実りのないものであったように感じられつつあった。

良いこともあったと言うルールHCのコメントは、そういった見方を否定しているようだ。それでも、両陣営の誰かに尋ねてみれば、彼らは2つの事実を指摘するだろう。すなわち、ケンカが起こった、そして、それは誰の役にも立たなかった、と。

『Boston Herald(ボストン・ヘラルド)』のアンドリュー・キャラハンによれば、ペイトリオッツのコーナーバック(CB)ジェイレン・ミルズは「俺たちがまったく望んでいないことだ。そんなの、コンペティティブなフットボールじゃない」と話したという。

また、これらの騒動によってロビンソンは職を失うかもしれない。ルールHCはロビンソンをカットする可能性を否定しなかった。

「2日間の練習が一人の男によって影響を受けた。そのことについて話し合わなければならない」とルールHCはコメントしている。

両サイドは金曜日にプレシーズンゲームで対峙する。今度は違う流れになるのか、注目だ。

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