QBライアンを迎えたコルツはまたスーパーボウルで優勝できるとアーセイオーナー
2022年08月19日(金) 10:59ペイトン・マニングやアンドリュー・ラックといったフランチャイズクオーターバック(QB)がチームを去ってからも、インディアナポリス・コルツのオーナーであるジム・アーセイは再びスーパーボウルを制覇できるという前向きな姿勢を崩していない。
今週にアーセイが『The Athletic(ジ・アスレチック)』に話しているように、またしてもQBが変わったからと言って、目標が変わったわけではないようだ。
「次のロンバルディトロフィーを取りに行くことだ」と、アーセイはトレーニングキャンプ中の恒例行事となっているスピーチの中で述べた。「偉大な成功を収める新たな世代を築く時がきた」
ここにきてコルツがいきなりクオーターバックのポジションにある程度の自信を見せているのにはわけがある。コルツはこのオフシーズンにマット・ライアンをトレードで獲得し、2019年のプレシーズンに突然ラックが引退して以来の安定感をQBに得られたと見られているのだ。
コルツは過去3シーズンで4人のクオーターバックを先発に起用しており、ジャコビー・ブリセット、フィリップ・リバース、カーソン・ウェンツの3人はそれぞれ一年のお試しで終わっている。今度は37歳のライアンの番だ。アーセイの話しぶりからすると、次こそは一年で終わらせるつもりはないようだ。
「クオーターバックが不安定なままシーズンを過ごし、それが大きな問題につながった」とアーセイは言う。
もちろん、アーセイは個人的な理由と所有するチームのために勝利を挙げたい。しかも、大きな勝利を求めている。それと同時に、アーセイはライアンの復活劇がチームの利害と合致することも望んでいる。
「われわれは卓越したチームになれる準備ができている」とアーセイは宣言した。「あとはそれを実行するのみ。マット・ライアンも同じ思いを胸に抱いている。ライアンが(アトランタ・ファルコンズにいた時に)スーパーボウルでニューイングランド・ペイトリオッツに敗れたのは周知の通りで、彼はここでロンバルディを狙っている。今がその時なのだ」
「偉大な成功を収める新たな世代を築く時がきた」
今は楽観的なようだが、わずか7カ月前のオーナーは殺気立っていた。『The Athletic』が報じたところによれば、チームがシーズン第18週に格下のジャクソンビル・ジャガーズに大敗した際、アーセイはヘッドコーチ(HC)のフランク・ライクとジェネラルマネジャー(GM)のクリス・バラードに対して、コルツがプレーオフ進出を逃した原因を解決するよう、怒りをぶつけたという。
それ以来コルツはライアンやコーナーバック(CB)のスティーブン・ギルモア、ディフェンシブエンド(DE)のヤニック・エンガーコエなどを追加し、ウェンツのトレードが失敗したおかげで1巡目の指名権を持っていなかったにもかかわらず、ドラフトでも堅実な選手を獲得することができた。アーセイはこのチームの今の構成が気に入っているという。
「おそらく、私が期待していた以上にエキサイティングな方法で(それらの問題が)解決されたと思う」とアーセイは述べている。
いつものように、もしこの先にチームの構成が変わることがあっても、オールプロに選ばれているガード(G)のクエントン・ネルソンをチームの主力にすることはないとアーセイは誓った。現在、5年目オプションでプレーしているネルソンは来年の春にフリーエージェント(FA)となる。コルツとネルソンは彼を当面の間チームに残すための長期契約を交渉していると考えられているが、その交渉はまだ続いている。
「私はそれ(ネルソンの延長契約)が成し遂げられると本気で考えている」とアーセイは話している。「それはちょっとしたタイミングの問題で、私がいつも言っているように、両者にとって有益な合意に向かっているところだ」
「われわれのフランチャイズの歴史を見れば分かる通り、ワイドレシーバー(WR)のレジー・ウェインやマービン・ハリソンなど、優れた選手たちが2度目の契約を結ぶ際に、問題が発生したことはない。だから、私は今回も成し遂げられると見ている」
【R】