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ジャガーズ戦でピケットがトゥルビスキーに次ぐスティーラーズの2番手QBに

2022年08月19日(金) 11:09

ピッツバーグ・スティーラーズのケニー・ピケット【AP Photo/Barry Reeger】

プレシーズン第2週にはちょっとした昇格が見られることがある。今回、正式にその機会を得たのがピッツバーグ・スティーラーズのクオーターバック(QB)ケニー・ピケットだ。

スティーラーズのヘッドコーチ(HC)であるマイク・トムリンは現地18日(木)に、日曜日に実施されるジャクソンビル・ジャガーズとのプレシーズンゲームでのクオーターバックのデプスチャートはミッチェル・トゥルビスキーをトップとし、その次に控えるQB2がニューフェイス――ピケット――だと報道陣に語った。

「3人ともよくプレーしている。今週の構成についての重点と思考は、単純にもっと本番でケニーを見てみたいということだ」とトムリンHCは説明している。

「メイソン(ルドルフ)についてはもっとよく知っている。ミッチはプロフェッショナルのゲームで戦ってきた。だから、今週はこの試合の前半に出られるかもしれないという意味で(ピケットにとって)ビッグウイークで、ジャクソンビルのフロントラインの守備陣を目にするチャンスになることも考えている」

ピケットはスティーラーズのプレシーズン初戦で、第3クオーターの折り返し地点を前に出場し、スリリングなパフォーマンスを見せた。パス15回中13回成功、95ヤード、タッチダウン2回をマークし、うち1回はワイドレシーバー(WR)タイラー・ボーンズへの24ヤードのタッチダウンパスで決勝点を挙げている。2022年ドラフト全体20位で指名され、ベン・ロスリスバーガーの長期的な後継者になることを期待されているピケットにとって理想的なデビューだった。

フットボールファンにとって、ピケットのパフォーマンスはうれしい驚きだった。先週に実施されたシアトル・シーホークスの試合を前に、トレーニングキャンプでのこの新人の評価は、ポジティブなものよりネガティブなものが多かったのだ。ピケットは決して勝負にならない若造ではなく、落ち着いて状況に対処していた。

今回のクオーターバックのオーダーが、必ずしもピケットがプレシーズンのQB争いでルドルフに勝ったことを示しているわけではない。トムリンHCはシーホークス戦に勝利した後、クオーターバックトリオの戦いぶりに満足している様子で「3人全員にとって良い初戦だった」と報道陣に話していた。

とは言え、ピケットが今週にはしごを一段上るのに十分なプレーを見せたことも確かだ。

スティーラーズは4年目のクオーターバックであるルドルフやベテランであるトゥルビスキーに何ができるかを知っている。今度はピケットを火中に投じ、何が起こるかを確かめる番だ。

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