QBメイフィールドとの対戦を前に特別な競争意識はないとブラウンズDEギャレット
2022年08月24日(水) 13:02ディフェンシブエンド(DE)マイルズ・ギャレットの2022年最初のタスクはきわめてシンプルだ。元チームメイトを狩れ。
ベイカー・メイフィールドが公式にカロライナ・パンサーズの2022年シーズン初戦の先発クオーターバック(QB)に指名された。最初のレギュラーシーズンゲームで戦うのは、メイフィールドがNFLで他のどこよりもよく知っているチーム、クリーブランド・ブラウンズだ。つまり、ギャレットは味方としてしか知らなかったシグナルコーラーに照準を合わせることになる。
そのストーリーはキックオフウイークエンドが近づくにつれ、より広まっていくだろう。しかし、ギャレットは周囲の盛り上がりを気にしていない。
ギャレットは現地23日(火)、メイフィールドについて「あいつは俺の元チームメイトだけど、俺とあいつの間にライバル関係なんてないし、パンサーズとブラウンズの間にも特別な競争意識はない」と話した。
「ああ、あいつはここにいた。だからといって俺があいつを倒さなきゃと切羽詰まって考えるわけじゃない。俺は自分のベストでプレーしたいし、どんなカードであれ、それが俺の持ち札だ。でも、俺がチームの勝利を助けられるなら、そのカードを勝利のために最高の位置に出せるなら、俺はそうする」
「その中で何度かサックできるなら、それも満喫するさ」
ギャレットは自分の能力に高い自信を持つ選手として知られており、守備部門年間最優秀選手賞を毎年視野に入れているものの、まだそこに到達したことはない。かと言ってそれがギャレットの評判を下げることはなく、相手チームが毎週対処を強いられるリーグトップクラスのディフェンシブエンドであることに変わりはない。
パンサーズがシーズン第1週に向けたプランで力を入れている点の一つがギャレットであることに間違いはない。いつも通り、パスブロッキングにおいてギャレットが注目を集めるだろう。ギャレットの方も、複数の抵抗をやり込めてメイフィールドにプレッシャーをかけようとするはずだ。そう、2002年シーズン以来のプレーオフ進出と1994年シーズン以来のポストシーズンでの白星に貢献し、世界中のブラウンズファンに愛されたクオーターバックを相手に。
一方のメイフィールドはこの件について語っていない。カロライナにトレードされた後、メイフィールドはデショーン・ワトソンを選んだチームを批判することなく、そつのない態度を示してきた。しかし、いずれは自分を待っている現実についてコメントせざるを得ないだろう。
カロライナとクリーブランドが条件付き5巡目指名権と引き換えにメイフィールドをパンサーズに送るトレードに合意するやいなや、フットボール界の注目は9月11日(日)のバンク・オブ・アメリカ・スタジアム戦に向けられていた。メイフィールドにはブラウンズの仕打ちにやり返す絶好のチャンスが訪れている。まるでそのために仕立てられたかのような2022年レギュラーシーズンスタートだ。
メイフィールド率いるパンサーズが勝利を収めることができれば、かつてブラウンズが2018年ドラフト全体1位で指名したクオーターバックにとっては胸のすく展開だ。ギャレット本人が冷静な態度をとっていたとしても、そのような結果を妨げられるかはギャレットとその仲間たちにかかっている。
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