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シーホークスのシーズン第1週先発QBはジーノ・スミス

2022年08月27日(土) 17:46

シアトル・シーホークスのジーノ・スミスとドリュー・ロック【NFL】

ジーノ・スミスはシアトル・シーホークスの先発クオーターバック(QB)として2022年シーズンを迎えようとしている。

シーホークスのヘッドコーチ(HC)ピート・キャロルは現地26日(金)の夜、プレシーズンゲームでダラス・カウボーイズに敗れた後で、レギュラーシーズン第1週の先発にスミスを指名した。

ドリュー・ロックとのQB争いを通して、優位なのはスミスと目されていた。そして、金曜日にロックが3回のインターセプトを喫したことを受けて、キャロルは試合後の記者会見冒頭で先の発表を行っている。

「彼が第1週の先発だ。自らそれを獲得した。仕事を勝ち取ったんだ」とキャロルは述べた。「タイムフレームに関してドリューには妨げがあり、十分なアピールをする前に時間切れとなってしまった。私は決定に満足しているし、全ての皆さんにこうしてお知らせしたのだから、これ以上質問する必要はないだろう。一方で、ドリューはこれからも戦いを続ける。彼はプレーできるし、多くのものを持っている。急な呼び出しにはいつでも応えられるように準備をしておいてほしい。そしてこれからも成長を続け、プッシュして、素晴らしい選手へと進化するだろう。彼をプレーさせることには何の問題もない。出場可能な2人の選手がいるというのは幸運なことだし、彼がベンチを出て、チャンスを得たなら、それを生かすための準備はできているはずだ」

31歳のスミスは先発として2度目のチャンスを得たことになる。2013年NFLドラフトで2巡目に彼を指名したニューヨーク・ジェッツで先発を務めてからもう少しで10年になろうとしている。彼はギャンググリーンで30試合以上先発したが、良い結果にはつながらなかった。これからシーホークスで3シーズン目を迎えるスミスは、9月12日(月)、デンバー・ブロンコスとQBラッセル・ウィルソンをシアトルに迎えて戦うプライムタイムの大舞台で、チームのレギュラーシーズン先発QBとしてデビューすることになる。ウィルソンは過去10年間、シーホークスで9度のプロボウルに選ばれ、スーパーボウル優勝も1回果たした選手で、この2年間スミスがバックアップを務めてきた先輩だ。

「それは大きな意味を持つよ。ずっと準備してきたし、現実的にはほんの最初のステップで、始まりに過ぎないんだ。ちゃんと出られるように準備して勝ち、17試合とそれ以上をプレーできるようにしないとな」と先発指名されたスミスは話した。「ありがたいよ、感謝している。シアトル・シーホークスの組織には永遠の借りができたな。でも、これからは仕事の時間だ」

昨シーズンのスミスはケガをしたウィルソンの代役として3試合に先発している。トレードによってウィルソンがデンバーに旅立った後、チームが獲得したロックとの競争で彼は有利なスタートを切っていた。

QB争いで終始リードしたスミスは、金曜日にベンチにいながらポジションを自分のものにしたことになる。

プレーメークに関してはロックの方が強みを持っているが、カウボーイズに対してははるかに多くの弱みを見せてしまった。この晩に彼が投げた2つ目のパスは悪いボールとなってダラスのコーナーバック(CB)イスラエル・ムカウアムの手に渡ってしまい、これが3回のうち最初のインターセプトとなった。先発はスミスだったが、1シリーズだけのプレーにとどまっている。彼は無難に6回中3回のパスをコンプリートして43ヤードを獲得し、チームをフィールドゴールに導いた。ロックはプレシーズン第1週に痛いファンブルをして、シーホークスは最終的にピッツバーグ・スティーラーズに敗れている。良いプレーもあったのだが、悪い方がキャロルの注意を引いたのは明らかだ。

「ジーノはチームのことを知っているし、非常によくやっている。それを理解し、われわれのすること全てに対処できるんだ。フットボールもうまい」とキャロルHCは述べた。「彼は初戦から素晴らしいフットボールをするベストチャンスをわれわれに与えてくれる」

キャロルが触れたように、ロックには不運もあった。彼はプレシーズン第2週で先発する予定だったのだが、検査で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の陽性反応が出てしまった。

週の前半には決断のタイムラインはないと発言したキャロルだったが、金曜日が終わる頃になると、これからはジーノの時だということにはっきり気付いたようだ。

【M】