ジャイアンツがベテランLBブレイク・マルチネスをリリース
2022年09月02日(金) 09:44かつて有望だったラインバッカー(LB)ブレイク・マルチネスのニューヨーク・ジャイアンツでの日々は現地1日(木)に終わった。チームは2シーズンをジャイアンツで送ったマルチネスをリリースしている。
2017年にタックル回数でNFLトップタイに輝いたマルチネスは、ジャイアンツがオフェンシブラインマン(OL)タイア・フィリップスと契約する余地を作るためにカットされた。
マルチネスは2020年にフリーエージェントとしてビッグブルーのメンバーとなり、3年3,000万ドル(約41億9,735万円)の契約でジャイアンツのミドルラインバッカーの役割を担うこととなった。2020年には期待通りの手堅いプレーを見せ、タックル151回(うちフォーロス9回)、サック3回、パスディフェンス5回、ファンブルフォース5回、インターセプト1回をマークしている。
しかしながら、2021年にはシーズン3戦目でACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)を断裂し、投資に見合った活躍ができなかった。2022年にはチームのプレシーズンラスト2戦に登場したものの、ジャイアンツのユニフォームを身に着けて臨んだレギュラーシーズンゲームとしては2021年に17対14でアトランタ・ファルコンズに負けた試合が最後になってしまった。
今回のリリースはやや驚きではあったものの、サラリーキャップの点でニューヨークを窮地に追い込んだ元ジェネラルマネジャー(GM)デイブ・ジェトルマンによる契約を減らそうとするジャイアンツ新政権の新たな動きでもある。
とは言え、マルチネスのリリースがそれほどキャップ状況を改善するわけではない。『Over The Cap(オーバー・ザ・キャップ)』によれば、ジャイアンツがマルチネスのカットによってセーブできる額は20万ドル(約2,798万円)に満たず、750万ドル(約10億4,938万円)のデッドキャップが生じることから、トータルで2022年のキャップヒットは4,200万ドル(約58億7,654万円)を超えるという。
新GMジョー・シェーンにとってジャイアンツの再建は一夜にして成る仕事ではない。だが、マルチネスを放出することで、ジャイアンツは他の選手にシェーンとヘッドコーチ(HC)ブライアン・ダボールに対してその価値を証明する機会を与えている。一方で、28歳のマルチネスは他の場所で仕事を見つけることができるだろう。
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