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QBカズンズにはこれまで以上のオフェンスへの関与を望むバイキングスHCオコンネル

2022年09月02日(金) 10:30

ミネソタ・バイキングスのカーク・カズンズ【AP Photo/Bruce Kluckhohn】

このオフシーズンを通してミネソタ・バイキングスを常に取り巻いていた話題は、“ケビン・オコンネル・オフェンス”がいかにチームに新鮮さと爆発力をもたらすかというものだった。

しかしながら、新ヘッドコーチ(HC)のケビン・オコンネルはスキームがクオーターバック(QB)カーク・カズンズ主導のオフェンスになることを望んでいる。

2シーズンにわたってワシントンン・コマンダースでカズンズのクオーターバックバックコーチを務めたことのあるオコンネルHCは、現地31日(水)にアダム・シャインがホストを務める『SiriusXM(シリウスXM)』の“Mad Dog Sports Radio(マッド・ドッグ・スポーツ・ラジオ)”に出演した際、バイキングスが2022年に成功するためには、シグナルコーラーがオフェンスの主導権を握ることが重要だと述べた。

「以前からの彼との関係を考えると、信頼関係を築いてきたことが、これから先ではなく、すでに早い段階から非常に役立っている」とオコンネルHCはシャインに述べ、こう続けた。

「彼との間では常に会話があるように感じている。オフェンスをどうするかとか、その中での彼の役割、そして全体像について二人でたくさん話し合っているんだ。彼にはこれまで以上にオフェンスやその組み立て方、相手への攻め方に関わってほしいと思っているし、それはとても大切なことだと思っている。彼と私が同じ考え方を持っていれば、彼は私の延長線上にいることができ、その逆もしかりで、私もわれわれのフットボールチームにとってさまざまな形で彼の延長線上にいることができる。それによって彼は自分らしくあり続け、チームをリードし、そしてプレーする能力を高めることができる。彼はそれだけの才能を持っている」

オコンネルHCがカズンズの話を聞き、QBが最もやりやすい形に応じてオフェンスを設計したり変更したりしようとする姿勢は、優れたコーチの手本と言える。だが、現実では必ずしもうまくいくとは限らない。中には自分のスキームに固執するあまり、見当違いなことをやっていることに気づかない人もいる。

オコンネルHCがショーン・マクベイ率いるスタッフの一員だったことを考えれば、彼がQBにオフェンスを任せたいと思うのは不思議ではない。そのやり方は、昨シーズンにQBマシュー・スタッフォードとロサンゼルス・ラムズで功を奏したのを見たばかりだ。彼の可能性に懸けているスタッフとともにカズンズが同じように飛躍できると思うのは、あまりにも無謀な発想だろうか。

最終的に自分のオフェンス、QB、そしてチームの優劣を決定づけるのは勝敗の記録であることをオコンネルHCは十分に認識している。

「つまるところ、われわれが構築しようとしているオフェンスは、勝利の過程でカークがなるべく成功できるようなものであるとともに、フィールドに出ている全員が貢献したと思えるようなものだ」とオコンネルHCは話している。「いい形でスタートを切れたと思っているが、最終的には日曜日が勝負となる。これまでの準備とポジティブな勢いをすべてぶつけて、結果を残さなければならない」

【R】