2022年シーズンに集中するビルズQBアレン、「過去に目を向けて生きてはいけない」
2022年09月05日(月) 12:011週間後、2022年レギュラーシーズン最初の日曜日がついにやってくる。しかしその前に、ディフェンディングチャンピオンのロサンゼルス・ラムズが現地9月8日(木)夜にバッファロー・ビルズを迎え撃つシーズン開幕戦でスーパーボウルのバナーを掲げる予定だ。
ビルズのクオーターバック(QB)ジョシュ・アレンは4日(日)、「スーパーボウルのディフェンディングチャンピオンと試合するのも、彼らがバナーを掲げるところを見るのも、確実に面白い感覚になるだろう」と報道陣に語っている。「前にこういう試合でプレーしたことのある人とか、コーチをしたことのある人に話を聞いてみたら、彼らは口をそろえてまるでプレーオフのような雰囲気だったと言っていた。だから、そうなるのを分かった上で、高ぶりすぎず、落ち着きすぎず、臨まないといけない。試合の流れを理解し、自分たちのベストを尽くすだけだ」
アレンが最後に試合に出場したとき、そこはまさに本物のプレーオフの雰囲気に包まれていた。AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)ディビジョナルラウンドのカンザスシティ・チーフス戦で、両チームが第4クオーターの残り2分で合計25得点を挙げるという名勝負を繰り広げた後、ビルズはまさかの形で敗北を喫している。
試合終了まで残り13秒かつ3点差をつけられた状態で攻撃権を得たQBパトリック・マホームズ率いるチーフスは、3回のプレーで44ヤードをゲインした後、キッカー(K)ハリソン・バッカーが49ヤードのフィールドゴールを成功させて同点に持ち込んだ。オーバータイムのコイントスで勝ったのはチーフスで、アレンはそこから一度もボールに触れられなかった。
新シーズンの幕開け時にスーパーボウルのバナーを掲げるラムズを見たら、“もしもの話”を想起させられると思うかと聞かれたアレンはそれを否定している。
「そこに捉われてしまう可能性はあるだろうけど、俺たちの目標は前に進んでシーズン第1週と今シーズンに集中することだ」とコメントしたアレンは「繰り返すけど、木曜日の夜から始まる。過去に目を向けて生きてはいけないさ。俺たちは先にあるものに集中しなければならない」と続けた。
試合に敗れたにもかかわらず――ひょっとすると、勇姿を見せた上で惜しくも敗北したということもあってか――最終的に難敵に打ち勝って大舞台に到達する未来がビルズに待ち受けていると信じている人は多い。最近、スーパーボウルの優勝チームを予想した『NFL.com』の25名のアナリストのうち、12名が2月にロンバルディトロフィーを掲げるチームとしてビルズを挙げている。
ビルズがそうした誇大広告にどのような方法で対処したとしても、アレンが後ろを振り返ることは確実にないだろう。また、それと同じように、目標地点まで道のりであまりにも先を見過ぎないようにも気をつけるはずだ。
ラムズとの対戦について「それは長いシーズンの第1週だ」と強調したアレンは「それは1つの試合に過ぎないし、この試合を楽しみにはしているけど、それで俺たちのシーズンが決まるわけではない。最終目標はスーパーボウルで勝つこと。そのためには一週間一週間を大切にしなければならない」と続けている。
【RA】