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さらなる向上を目指すラムズWRカップ、「肝心なのは大きく、強く、速くなること」

2022年09月04日(日) 10:33


ロサンゼルス・ラムズのクーパー・カップ【AP Photo/Marcio Jose Sanchez】

ロサンゼルス・ラムズのワイドレシーバー(WR)クーパー・カップは昨シーズン、レシーブ記録で3冠を達成する中で自分自身がNFLにおける最高レベルのオフェンスの武器であることを証明した。それでもなお、歴史的なシーズンに続く新たなシーズンを迎えるにあたり、ラムズのスターWRはさらなる向上を目指している。

現地2日(金)に『The Rich Eisen Show(リッチ・アイゼン・ショー)』に出演した際、カップは驚異的な成功を維持するために何を微調整しようとしているかについて詳細を語った。

カップは番組内で『NFL Network(NFLネットワーク)』のリッチ・アイゼンに対して「本当にシンプルなことだ。肝心なのは、前の年の自分よりも大きく、強く、速くなること。それから、落ち着いてゲームをできるようにするために認知的にできることすべてだ」と話している。「この数カ月で積み上げてきた大きな成果は、落ち着いたゲームが続き、静かな気持ちでプレーできる状態になったことだと感じている」

「うちのオフェンスにはちょっとしたことだけど改善したい点があちこちにある。ラインからの角度、動きを読む方法、セカンドレベルにいる選手の位置の把握、それからランゲームではスクリメージラインから斜めに入って適切に相手をカットオフできるようになること、フロントからのアクションに基づいて選手がどのような動作やランをするのかを予測する感覚をつかむこと、といったところだ。細かいニュアンスに過ぎない、そういう小さなことは、長くプレーすればするほどを感じ取れるようになってくる。結局のところ、単純に前の年よりも優れたフットボールプレーヤーになることだけだ。そうすれば、成績は関係ないということが分かる。最終的には紙に記される内容じゃなくて、映像に残っている内容が重要なんだ。俺は映像を見て、2021年の自分よりも良いフットボールプレーヤーになったって言いたい」

2021年シーズンにレシーブ(145回)、レシーブヤード(1,947ヤード)、タッチダウンレシーブ(16回)の記録でリーグトップに輝いたカップは、これらすべての主要なカテゴリーで全ワイドレシーバーの中でトップに立つという偉業を成し遂げたNFL史上4人目の選手となった。初めてオールプロとプロボウルに選出されたブレイクアウトシーズンを送った結果、カップは2021年AP通信オフェンス部門年間最優秀選手賞を受賞し、オフシーズンには3年の大型契約を手にしている。

スーパーボウル優勝に至るまでのプレーオフの道のりでもカップの活躍は目覚ましかった。4試合でキャッチ33回、478ヤード、タッチダウン6回をマークしたカップは、非常に多くの注目を集める中でも優位に立ち続け、プレッシャーが最高潮に達するときに結果を出している。ラムズにとって実質的にシーズン最後のドライブで、決勝点となるタッチダウンを含む4回のレシーブを決めたカップは、当然のごとく第56回スーパーボウルのMVPに選ばれ、さらなる栄誉を手にした。

2021年のカップのような活躍をするワイドレシーバーを見つけるのは難しい。今後、その記録や実績に並ぼうとすることすら無駄な試みだと言える。しかし、カップはそれを認めている様子を見せており、ラムズが新たに2022年シーズンに目を向けている中で、過去を振り返らないことによってベストを尽くそうとしているようだ。

「他のシーズンと同じように扱わないといけない」と強調したカップはこう続けている。「少しだけシーズンを振り返って、うまくいったことと、もっとうまくやれたことを確認して必要な改善をしていく。このオフシーズンはその点でいい仕事ができたと思う。焦点を当てるところは変わっているし、これから起こることが楽しみだ。このリーグはとても競争が激しくて、優秀なフットボールプレーヤーがたくさんいて、優秀なチームもコーチもたくさんいるから、時間が足りない――上達するためのね。だからこそ、ずっと過去のことを考えてはいられない。そんな暇はない。前に進むしかないんだ。それが俺たちの考え方。何かを守りにいくのではなく、チャンピオンシップを目指しにいく。単純明快だ。今年1年、来る日も来る日もみんなでブロックを積み重ねて、そこで全員を強化して、素晴らしいことを成し遂げる。それが俺たちのマインドセットだし、それを実現させるのがあと1週間というところまできていることに興奮している」

【RA】