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ラクロス選手からWRに転身したバーンハートがファルコンズの53名ロースターに

2022年09月03日(土) 18:04

アトランタ・ファルコンズ【NFL】

カレッジ時代にラクロスのスター選手として活躍したジャレッド・バーンハートは今年5月にワイドレシーバー(WR)に転身したばかりだが、夏にはアトランタ・ファルコンズの53名ロースターに選ばれるだけの実力を見せつけた。

シーズン開幕を控える中、プレシーズンでの活躍が認められた身長約185cmのバーンハートは、自分よりも有名な多くのワイドレシーバーたちを抑えてファルコンズのロースター入りを果たしている。

チーム公式サイトによると、WRコーチのT.J.イエーツは「バックグラウンドや経歴、そういったさまざまな点を見た上で、彼に賭けてみる。OTA(チーム合同練習)に参加させてみると、まずまずの出来だったが、トレーニングキャンプに入った途端、彼は一気に調子を上げてきた」と述べたという。

バーンハートのNFLへの道のりは独特なものだった。

24歳のバーンハートはメリーランド大学でラクロスのスター選手として活躍し、2021年にカレッジラクロスの全国トップの選手としてテワラトン賞を受賞している。その後、フットボールの腕試しをするためにフェリス州立大学に移ったバーンハートは、クオーターバック(QB)としてプレーしてチームをディビジョンIIナショナルタイトルゲーム出場に導いた。

NFLの各チームはバーンハートをレシーバー兼リターナーとして見なしていた。レシーバーを必要としていたファルコンズにドラフト外から入団したバーンハートは、そこで注目を浴びるようになっている。

イエーツは「彼が短期間でどこから始めたのかは注目に値する。彼はコーチングの指摘を受けたら即座にそれを生かし、言われたことを忠実に実行する能力を持っている」と語った。

バーンハートは優秀なアスリートである上に、ラクロスの経験があることから接近戦にも対応できる。プレシーズン初戦のデトロイト・ライオンズ戦で試合を決定づけるタッチダウンキャッチを決めたバーンハートは、プレシーズンアクションを通じて新人QBデズモンド・リッダーと素晴らしい連携を見せていた。その後のニューヨーク・ジェッツ戦ではキャッチ3回、67ヤードを記録してチームでトップの成績を収めている。

ファルコンズが最初のロースターカットの際にこっそり彼をウェイバーにかけようと思えないほどの活躍を見せたバーンハート。2022年ドラフト1巡目指名を受けたドレイク・ロンドンや、オラマイド・ザキアス、ブライアン・エドワーズ、カダレル・ホッジス、ダミアー・バードと共にチームのロースターにキープされている。

ヘッドコーチ(HC)アーサー・スミスは「コンスタントな成長と信頼できる能力を見てきた。今、彼を試してみる価値はあると思う」とコメントした。

すべてのドラフト外ルーキーと同様に、他のポジションに選手を追加する必要が生じた場合、そのタイミングでバーンハートがロースターからはじき出される可能性は常にある。とはいえ、ラクロス選手からクオーターバックに転身し、そこからさらにワイドレシーバーに転身した選手が初期の53名ロースター入りを果たしたことは、彼に才能と学んだことを迅速に吸収する力があることの証だと言えよう。今後、バーンハートは自分を試してみる価値があったことを証明し続けなければならない。

【RA】