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先発QB未発表の中、“より良くなることだけに集中”するスティーラーズQBピケット

2022年09月03日(土) 17:37


ピッツバーグ・スティーラーズのミッチェル・トゥルビスキーとケニー・ピケット【NFL】

ピッツバーグ・スティーラーズのヘッドコーチ(HC)マイク・トムリンは先発クオーターバック(QB)の状況について、少なくとも公の場では口を閉ざしたままだ。

新人QBケニー・ピケットはシーズン第1週に行われるシンシナティ・ベンガルズ戦で先発を務めるのが自分かミッチェル・トゥルビスキーだと分かっていたとしても口にはしないだろう。また、今のところは特に気にかけてもいないようだ。

チーム公式サイトによると、ピケットは今週、「より良くなることだけに集中している。まだいろんなことを学んでいる最中で、シンシナティに向けて初めて本当の意味でのゲームプランを立てたところだ。だから、多くのことを学び、すべてを受け止めて、それを楽しんでいるところだ」と語ったという。

シーズン初戦ではトゥルビスキーが先発を務めるとの見方が有力だ。今オフシーズンに先発選手としてチームと契約したトゥルビスキーは、その座を失うようなことを何一つしていない。プレシーズン第3週のデトロイト・ライオンズ戦では、オフェンシブラインがスナップのたびに崩れていく中でも見事なパフォーマンスを披露している。

同じようにピケットもプレシーズンに輝きを見せていたが、現段階でトゥルビスキーを追い抜くほどのことではなかった。先発に指名されようがされまいが、ポジティブな日々を積み重ねることだけに集中しているピケットはこう話している。

「ミニキャンプからOTA(チーム合同練習)、キャンプ、そしてプレシーズンゲームまで、すべてのポジティブな要素を積み重ねてきた。自分はこれからも良くなり続けると思った。今はただ、この経験をもとにシーズンに臨みたいと思っている」

プレシーズンが始まる前、ピケットはトゥルビスキーとかなりの差があったが、ピッツバーグ大学出身のピケットはバックアップの選手たちを相手に素晴らしい活躍を見せた。彼の機動力は精彩を欠くオフェンシブラインの背後でチームを後押しするものになる可能性がある。プレシーズンアクションを通じて多くのことを学んだと言うピケットは次のようにコメントした。

「練習はものすごく重要だけど、試合での経験は練習で再現できない。シーズンに向けてそういう試合の経験を積んだことは、ものすごく重要なことだと思う」

先発争いにおいて、ピケットはプレシーズンでの出場経験によってトゥルビスキーに近づいている。たとえシーズン第1週の先発の座を勝ち取れなかったとしても、ピケットの活躍ぶりはトゥルビスキーがシーズン中に苦戦を強いられたときに彼を起用する自信をトムリンHCに与えるはずだ。

【RA】