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スティーラーズ、チームキャプテンに指名されたトゥルビスキーをQB1に位置付け

2022年09月06日(火) 10:20

ピッツバーグ・スティーラーズのミッチェル・トゥルビスキーとケニー・ピケット【NFL】

新時代を迎えたピッツバーグ・スティーラーズのシーズン初戦では、クオーターバック(QB)ミッチェル・トゥルビスキーが先発を務めることになりそうだ。

スティーラーズが現地5日(月)午後にリリースした非公式デプスチャート上で、キャリア5年目のベテラン選手であるトゥルビスキーがトップに立っている。これは、トゥルビスキーがシーズン初戦のシンシナティ・ベンガルズ戦でQB1として出場する見込みであることを意味している。

トゥルビスキーは2021年シーズン終了後に引退したベン・ロスリスバーガーの後任候補だ。ロスリスバーガーの引退後、後任探しを余儀なくされていたスティーラーズは3月にトゥルビスキーと契約し、ピッツバーグ大学のスター選手だったケニー・ピケットをドラフト1巡目で指名している。これにより、ポストロスリスバーガー時代を歩む中で、フランチャイズは選択肢を手に入れた。

チームメイトから選ばれた5人のチームキャプテンのうちの1人になったトゥルビスキーは、さまざまな意味でリーダーになると目されている。ヘッドコーチ(HC)マイク・トムリンは公式に発表していないものの、月曜日に公開されたデプスチャートを見れば、トゥルビスキーが11日(日)にペイコー・スタジアムでスティーラーズの最初の攻撃時にフィールドに立つのはほぼ確定していると言えよう。

これは決して保証された結果ではなかった。トゥルビスキーは先発としてシーズン開幕を迎える見込みだったが、ピケットがプレシーズン第1週と第2週に素晴らしい活躍を見せたため、両者の差は縮まったかのように見えた上に、トムリンHCはこの新人に対する興奮を隠していなかった。

それに対し、プレシーズン第3週に勝利したデトロイト・ライオンズ戦の前半で輝きを見せたトゥルビスキーは、先発の座を獲得するために、おそらく残されていた中で最大のチャンスをつかんでいる。かつてドラフト全体2位指名を受けたトゥルビスキーはその試合でパス19回中15回成功、160ヤード、タッチダウン1回を記録し、オフェンシブラインマン(OL)たちがプロテクションに苦戦していたにもかかわらず、6回のポゼッションで4回のスコアリングドライブを演出した。

ピケットが試合に出る頃には、トゥルビスキーが仕事を獲得したことを大部分の人が認めていただろう。あとはトムリンHCの発表を待つだけとなっていた。

そのような発表は火曜日にされると予想されているが、結果は現時点で予想がついている。しかし、気になるのは残りのQBデプスチャートの構成だ。

ベテランバックアップQBメイソン・ルドルフはトゥルビスキーの後にQB2として記されている。だが、スティーラーズがプレシーズンにどのようにルドルフを起用したかを考慮すると、これは信じ難い結果だ。と言うのも、ルドルフはプレシーズン中に3番手に追いやられていただけではなく、トレードの候補として名前が挙がっているといううわさも流れていた。

この順番にはいくつかのロジックがある。ルドルフはレギュラーシーズンでの出場経験があり、スティーラーズで過ごした3シーズンの間に先発した試合で5勝4敗1引き分けという成績を残している。それにもかかわらず、主要な仕事を担う候補として真剣に検討されなかったため、ルドルフはスティーラーズが3人の中から2人を選ぶとなった場合に、選ばれないだろうと思われていた。

今のところは、ピケットがQB3となっている。日曜日までにこのデプスチャートが変更されるか、あるいはシンプルに、スティーラーズがトレードマーケットにおけるルドルフの価値を高めようとしているかを確認するのは興味深い。

とにかく、すべての兆候はトゥルビスキーが先発の座を引き継ぐことを示している。AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)の覇者との対戦に挑むトゥルビスキーの前には、かなりの試練が待ち受けているはずだ。

【RA】