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「いつでも出る準備はできている」と49ersのQBキャパニック

2016年09月30日(金) 01:43

チームのために出陣の覚悟はできていると主張するQBコリン・キャパニック【AP Photo/Ted S. Warren】

少しばかり説明がぼんやりしているようにも思えるが、49ersのヘッドコーチ(HC)ケリー・チップは今週、クオーターバック(QB)コリン・キャパニックの状態はバックアップとなるにも十分に良くはないと語った。先発出場のためには体重を増やし、体を鍛え直さねばならない。

減ってしまった体重を元に戻す必要がある点についてはある程度の納得がいく一方、今の状態でも全く問題ないと思っているキャパニックは地元スポーツメディア『CSN Bay Area(CSNベイ・エリア)』の中で「いつでも行く準備はできている。いつでもチームのためにフィールドに向かう心構えだ」と語った。

ケリーは自身の判断についてキャパニックの体重や体の強さを指摘している。チームメイトが戦術の学習やプレーブックの実践に取り組んでいた春先、オフシーズンに両手、膝、肩の手術を受けたキャパニックは相当な時間をリハビリに費やしていた。

キャパニックは「自分の長所はまだ健在だし、成長もしている。もう一度言うけど、チームのために戦う準備はいつでも万全だ」と述べた。

49ersにとってQBブレイン・ギャバートとキャパニックのどちらが先発としてよりメリットがあるのか。その議論は最終的に、2016年シーズンにはどちらのQBにも先発としてのチャンスが与えられるとの見方が強くなってきている。ギャバートはゾーンリードオプションを選択した際、ほぼ決まって自らラインに突っ込んでいくスタイルを取る。このプレーによりギャバートはケガの確率を高めている。また、ロサンゼルス・ラムズとの開幕戦に完勝して以降、週ごとにギャバートのQBレーティングは下降。現地25日(日)に行われたシアトル・シーホークス戦では25回中14回のパス成功、119ヤード、1インターセプトを記録。ギャバートを取り巻くオフェンス陣に先発を外れるべきレベルの選手はいないが、キャパニックはかつてその自慢の肩でゲームプランを思いのままに実行させ、その才能を発揮している。

ある意味では、ケリーの主張も理解できる。NFLで彼のシステムを実証するためにはコンスタントに勝ち続けねばならない。もしギャバートが期待に沿うような活躍を見せない場合、ケリーはキャパニックにチャンスを与えるのではないだろうか。