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「次はベンジャミンに捕らせる」とパンサーズQBニュートン

2016年09月30日(金) 01:44

ウオームアップでキャッチの練習に励むWRケルビン・ベンジャミン【Paul Jasienski via AP】

ワイドレシーバー(WR)ケルビン・ベンジャミンにボールを渡せ。

カロライナ・パンサーズが2敗目を喫した試合でWRベンジャミンが1度のみのターゲットでキャッチを失敗した後、ベンジャミンにボールを渡すことがパンサーズの指令となった。試合を通してミネソタ・バイキングスのパスラッシャーに押されたクオーターバック(QB)のキャム・ニュートンは8サックを受け、WRベンジャミンの居場所を特定する余裕を与えられなかった。また、ベンジャミン自身もバイキングスのコーナーバック(CB)エグゼビアー・ローズによって完璧にマークされていた。

しかしながら、今週のアトランタ・ファルコンズにはバイキングスほどのパスラッシャーがいないため、キャムはベンジャミンを1番のパスターゲットにするつもりだ。

ベンジャミンへのパスがシャットアウトされたことに関してニュートンは現地28日(水)、「もう起こらないし、あり得ない。俺は本気で言っている。2度とあり得ない。ケルビンはデビン(ファンチェス)、テッド(ギン)や他の選手と同じくらい良い選手だ。今日もコリー(ブラウン)は最高だった。コーチが彼に求めていたことを全てやっていた。俺たちは自分たちのリズムをつかむために何かしなくてはならない。アウェー戦であっても自分たちのリズムを見つけることが重要だ」と語った。

膝の負傷により2015年シーズンを棒に振ったベンジャミンが復活して以降、彼はニュートンのお気に入りのアウトサイドターゲットだ。3年目のベンジャミンは開幕からの2戦で3タッチダウンを決め、21ターゲットでキャッチ平均15.3ヤードをマーク。敵チームにとってベンジャミンはパンサーズのオフェンス陣の中で最もゴールライン付近の脅威となる選手だ。だが、そんな彼を機能させるためにはまずパンサーズがレッドゾーンまでたどり着かねばならない。パンサーズが25日、バイキングスの20ヤードラインに侵入したのはたったの1度きりであった。

バイキングスのディフェンス陣が2週連続でNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)上位2チームのオフェンス陣を粉砕したことを考慮すれば、ベンジャミンに関してだけ大騒ぎする必要もない。しかし、パンサーズはバイキングスによって1つの弱点を暴かれた。ニュートンがラッシュすると、彼は味方レシーバーから遠ざかってしまうので距離的にパスを出しにくくなるのだ。

タイトエンド(TE)グレッグ・オルセンがパンサーズの中で1番得点力の高いパスキャッチャーだが、ニュートンの言葉に何か意味があるとすれば、ニュートンは今後、優先してベンジャミンにボールを回すだろう。