オフシーズンに同じ肘のケガを乗り越えたラムズQBスタッフォードとドジャース投手のクレイトン・カーショウ
2022年09月09日(金) 09:54マシュー・スタッフォードとクレイトン・カーショウが幼馴染だったことを知っているだろうか。もちろん知っているだろう。誰もが知っていることだ。
しかし、ロサンゼルス・ラムズのスタークオーターバック(QB)とロサンゼルス・ドジャースのオールスター出場投手が、このオフシーズンにほぼ同じケガをし、そのケガを乗り越えて待望のシーズンを迎えたことは、知らない人が多いかもしれない。2人の旧友が、同じケガをし、同じように良い結果を得たのだ。
腱に影響を与える“thrower’s elbow(スローワーズ・エルボー/野球肘)”と呼ばれるケガと診断されたスタッフォードは、シーズンの厳しさに耐えられるように肘を強化するための6カ月間のリハビリを終えたと、彼のリハビリに詳しい関係者は語っている。
スタッフォードは最近、自分自身に「限界はない」と話したが、それは実際に昨シーズンよりも痛みが少なくなっているからだと関係者は言う。7勝3敗、防御率2.62と今季も好調な、テキサス州ハイランドパーク出身の相棒も似たようなものだった。カーショウは故障者リストに入っているが、それは肘ではなく腰痛が理由とされている。
昨年10月、カーショウは左屈筋腱にPRP(多血小板血漿)注射を受け、それが唯一の治療法であったことを明かした。それはスタッフォードも同じで、同じような部位にPRP注射をし、さらに肘の治癒に関わる非外科的な処置も受けた。
カーショウは予想通りシーズン開始に間に合った。スタッフォードも同様に、最も厳しいハードルであるトレーニングキャンプを通過した。チームの準備はクオーターバックの投球に左右されるため、スタッフォードが腕に負担をかけるとオフェンスの状況が変わってしまうかもしれない。
そのため、ラムズはキャンプ後半にスタッフォードの投球の強度を和らげ、シーズンへの準備に支障が出ないようにした。不必要な投球を増やしたり、他の選手の出場機会を奪ったりしたくなかったのだろう。
8月下旬になると、6カ月のリハビリが終わっていた。今週初めには自らリハビリの終了を宣言し、ヘッドコーチ(HC)のショーン・マクベイも、スタッフォードが50回投げる必要があるとしても「何のためらいもない」と語った。
【AK】