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レイダースとTEウォーラーが3年72億円の契約延長

2022年09月11日(日) 10:05

ラスベガス・レイダースのダレン・ウォーラー【AP Photo/Michael Ainsworth】

ラスベガス・レイダースのタイトエンド(TE)ダレン・ウォーラーはチームとの新契約を求めながらトレーニングキャンプに参加していた。そして、2022年シーズンの初戦に臨む前日にその願いをかなえている。

レイダースがウォーラーと3年5,100万ドル(約72億6,776万円)の契約延長にサインすると、『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地10日(土)に情報筋の話をもとに報じた。チームは後にこれを正式に発表している。

NFLネットワークのトム・ペリセロによると、ウォーラーの新契約は契約時に1,925万ドル(約27億4,322万円)が完全保証されるという。また、ウォーラーは255万ドル(約3億6,339万円)のアクティブロースターボーナスを含め、今後2シーズンで2,500万ドル(約35億6,263万円)相当を基本報酬として受け取るとのこと。ペリセロはウォーラーが2024年に1,200万ドル(約17億1,006万円)、2025年に1,300万ドル(約18億5,257万円)、2026年に1,500万ドル(約21億3,758万円)を受け取るが、これは保証されていないとつけ加えている。また、今回の契約には毎年25万ドル(約3,563万円)のプロボウルインセンティブも含まれているという。

2019年にレイダースでフルタイムのスターターになってから一流のタイトエンドへと成長を遂げたウォーラーは、強気の契約交渉を経てキャリア7シーズン目を迎える前に適切な報酬を手にすることになった。

チーム公式サイトによれば、レイダースのヘッドコーチ(HC)ジョシュ・マクダニエルズは次のように述べたという。「ダレン・ウォーラーはあらゆる面で模範的なチームメイトであり、彼がこのチームのリーダーとして成長し続けることを楽しみにしている。ダレンは毎日、素晴らしいコミットメントと職業倫理をもたらしてくれている。彼がこの先何年もレイダース・ファミリーの一員でいてくれることに、これ以上ないほど興奮している」

2019年シーズンに急成長を遂げた(レシーブ90回で1,145ヤードを記録してチームをリードした)一方で、ウォーラーのプレーメイク能力が最大限に発揮されたのは2020年シーズンだった。このとき、ウォーラーはレシーブ107回(フランチャイズ記録)、1,196ヤード、タッチダウン9回をマークし、キャリアで初めてプロボウルに選出されている。この2年間の活躍により、ウォーラーは元TEトッド・クリステンセンに次いで、2年連続で1,000レシーブヤード以上を稼いだレイダース史上2人目の選手になった。

2021年シーズンはいくつかのケガが原因で11試合の出場にとどまったものの、それでもレシーブ55回で665ヤード、タッチダウン2回を記録したウォーラー。レイダースがプレーオフ進出を目指して追い込みをかけていく中で復帰を果たし、スーパーワイルドカードラウンドのシンシナティ・ベンガルズ戦ではレシーブ7回、76ヤードをマークしてインパクトのあるプレーを見せた。

ウォーラーのレシーブ252回、3,006レシーブヤードという2019年シーズン以降の通算記録は、カンザスシティ・チーフスのTEトラビス・ケルシーに次いで、NFLのタイトエンドの中で2番目に多い。身長約193cm、体重約108kgで相手守備陣にとって悪夢のような存在であるウォーラーは、クオーターバック(QB)デレック・カー率いるパスプレー重視のレイダース攻撃陣に素晴らしい価値を提供するだろう。レイダースは2022年シーズン初戦に挑む前に両選手の契約を延長し、当分の間、この2人の関係を維持することを確実にした。

9月13日(火)に30歳になるウォーラーは、ようやく正当な昇給を受けることになり、感動的なカムバックストーリーに新たな成功談を加えている。

【RA】