RBエイカーズは“機会を最大限に生かす必要がある”とラムズHCマクベイ
2022年09月11日(日) 16:58ロサンゼルス・ラムズがバッファロー・ビルズに31対10で敗れたことで、多くの疑問が生じている。その中でも、なぜ数名の選手が期待通りの貢献を果たせなかったのかという疑問が特に強かった。そのような疑問を持たれている1人、ランニングバック(RB)キャム・エイカーズは今回の試合でキャリー3回、0ヤードという記録に終わっており、今季の試合で期待されていた仕事量には到底及んでいない。
ラムズはロースターに4名のランニングバックを登録した状態でシーズンをスタートしており、現地8日(木)に実施されたシーズン開幕戦ではキャリーを分散させたがっているようだった。先発を務めてランプレーの大部分を担ったRBダレル・ヘンダーソンはキャリー13回で47ヤードを記録。ヘンダーソンとエイカーズは2人ともラムズのデプスチャートでファーストチームに名を連ねているが、その役割に見合うだけのタッチ数を得たのは1人だけだった。
ヘッドコーチ(HC)ショーン・マクベイは試合後、エイカーズのような選手にもっと機会を与えたかったが、チームが“あまりリズムに乗れなかった”ために実現できなかったと明かしている。一方で、金曜日に再び報道陣の前に姿を現したマクベイHCは、エイカーズは自分に機会が回ってきたときにそれを最大限に生かす必要があったと考えているとも述べた。
チーム公式記録によれば、マクベイHCは「ああ、それは私たちが選手全員に期待していることだ。誰に関しても、小さなことをきちんとやり、ボールのないところでも競い合う姿を見たいものだ」と語ったという。「ポジティブな面もあれば、もっとこうすればよかったのにと思う面もあった。しかし、スナップに参加するときもそうでないときも、彼にはもっと危機感と責任感を持ってほしいと思っている」
エイカーズはアキレス腱(けん)断裂で2021年シーズンの大半を欠場したものの、今季はオフェンスでかなり大きな役割を果たすと予想されていた。ルーキーだった2020年シーズンにラムズのランヤードをリードしたエイカーズは昨年、レギュラーシーズンにわずか1試合しか出場できなかったにもかかわらず、プレーオフには復帰を果たしてラムズのスーパーボウル進出を後押ししている。つまり、ラムズはエイカーズが高いレベルでプレーできることを熟知しており、あとは彼がその潜在能力を引き出すだけでいいのだ。
別の有望なランニングバックの1人である新人カイレン・ウィリアムズは木曜日、初めて出場した際のキックリターンでハイアンクルスプレインに見舞われ、6週間から8週間の離脱を余儀なくされている。これを受け、ラムズはエイカーズにすぐに事態を解決してもらう必要があると言えよう。
マクベイHCはエイカーズがまだ若く、学んで改善すべき点があると強調している一方で、努力を続ければこの23歳のランニングバックがチームにとって最高の選択肢の1つになるはずだと考えている。
「キャムの実力は知っている。皆、彼がどれほど才能にあふれ、どれほど特別な選手になれるかを見てきた。最高のポテンシャルを発揮するところを見たいし、本当にそれがすべてだ。彼とダレルが高いレベルでプレーしているとき、他のことは関係なくなる。この2人のランニングバックに関してはとても良い感触を覚えている」と言うマクベイHCは「彼がどういうふうになるかは分かっている。今シーズンが進むにつれて、私たちがこれまで見てきたような、いい場面で活躍できる選手になると確信しているし、それを引き出すのが私たちの仕事だ」と続けた。
【RA】