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IR記載の意味を軽視するカウボーイズQBプレスコット、「約束する。俺は最高の状態だ」

2022年09月11日(日) 15:41

ダラス・カウボーイズのダック・プレスコット【AP Photo/Ron Jenkins】

現地8日(木)午後に公表されたダラス・カウボーイズの故障者レポートにクオーターバック(QB)ダック・プレスコットの名前が限定的な参加者として記載されたとき、おそらく多くのカウボーイズファンがプレスコットのプレー能力を制限した過去2シーズンのさまざまなケガを思い起こしたことだろう。一方、リストに載せられた理由を問われたプレスコットは、本格的なケガではなく新しい靴が原因だったと答え、練習時間が制限されたことを軽視している。

プレスコットは昨シーズン、ジョーダン11sを履いていたが、今年のトレーニングキャンプやプレシーズンの練習ではジョーダン1sを履いていた。プレスコットが木曜日に初めて練習のために新しい11sに履き変えたところ足首に痛みが生じ、チームは彼の練習時間を短くするのが賢明だと判断している。しかしながらプレスコットは、違和感は実際の問題ではなく、今回の選択は単純に予防的なものであり、日曜日に先発するときも100%の状態で臨めるだろうと強調した。

「絶好調だ。ずっと長い間、絶好調のままだ」とプレスコットは語っている。「去年、この試合に臨もうとしていたときとは比べものにならない。正直、ただただ楽しみだし、日曜日を迎える準備はできている」

ここ数シーズンでさまざまな程度の複数のケガに見舞われてきたプレスコット。フィールドから完全に離れることを余儀なくされたときも、本来の力を発揮することがより困難になったときもあった。2020年に足首の脱臼と骨折という最悪の事態に直面したプレスコットは、翌年の復帰後も肩やふくらはぎの不調にシーズンを通して悩まされている。直近の負傷歴と、木曜日に痛みが生じたのが過去に手術を受けた足首だったことを踏まえると、チームがフランチャイズの顔となる選手に細心の注意を払うのは当然だと言えよう。

プレスコットは「約束する。俺は最高の状態だ」と言って健康であることを繰り返し主張しているが、昨シーズンに肩の負傷が初めて顕在化したときの心境を、プレスコットが同じような言い方で説明していたことを思い起こす人もいるだろう。しかし、以前と同じように当初の予測よりも深刻な問題に発展する可能性があるかと問われたプレスコットは、それを完全に否定して次のようにコメントしている。

「比較対象にすらならない。肩のことが分かったとき、自分の言ったことを取り消さなきゃいけないのは明らかだった。でも、今回はそうじゃないし、比較対象にすらなっていない」

プレスコットは金曜日の練習にはフル参加とされており、これはシーズン初戦には足首が何の問題もない状態になることの兆候だろう。ヘッドコーチ(HC)マイク・マッカーシーは金曜日の練習後、足首の状態を確認した後にプレスコットを土曜日の練習にフル参加させることと、シーズン初戦のタンパベイ・バッカニアーズ戦に先発出場させる計画を立てたと話している。

マッカーシーHCは「何の懸念もない」と述べ、「全選手に対してそうしている。常にテストやいろいろなことがある。われわれはすべてに反応している。それがゲームの本質だ。ダックやクオーターバックポジションの重要性は理解しているが、選手が問題を抱えているときはいつでも、それが乗り越えるためのスタンダードな手順だ」と続けた。

カウボーイズは今週末に行われるサンデーナイトフットボールでバッカニアーズと対戦する。すべてが予定通りに進めば、プレスコットにとって今回の試合は、ケガによる制限を受けていないときのプレーがどれだけ優れているかを人々に思い出させる機会になるだろう。しかしそれまでは、たとえ靴を変えたことによるものであっても、痛みの兆候があれば、ダラスは息を凝らして様子を見守ることになる。

【RA】