インディアナポリス・コルツとガード（G）クエントン・ネルソンが6,000万ドル（約85億5,030万円）の保証を含む4年8,000万ドル（約114億0,040万円）の契約延長の条項に合意したと、『NFL Network（NFLネットワーク）』のイアン・ラポポートが現地10日（土）に報じた。

この契約により、ネルソンは2022年レギュラーシーズン初戦にあたるヒューストン・テキサンズ戦の前日に、リーグで最も高給なガードとして位置づけられている。

今季、5年目オプションで1,375万ドル（約19億5,944万円）を受け取る予定だったネルソンは現在、2026年シーズン末までの契約下に置かれることになった。その間、ネルソンはランニングバック（RB）ジョナサン・テイラーの全盛期を支えていくだろう。

ノートルダム大学出身のネルソンは2018年ドラフト全体6位指名を受けてコルツに入団し、すぐさまトップクラスに上り詰めた。

ネルソンはこれまでのキャリア4シーズンすべてでプロボウルに選出されており、オールプロのファーストチームには3度選ばれている。コルツで65試合中61試合に出場しているネルソンは、足首のケガが原因で昨季に初めて試合を欠場し、オールプロのファーストチーム選出を逃した。

ケガに悩まされていたこともあり、2021年シーズンに『Pro Football Focus（プロフットボール・フォーカス）』によるパスブロッキング（62.0）とランブロッキング（70.4）のグレードでキャリア史上最も低い数字を記録したネルソンだが、最初の3シーズンにおいてはパスブロッキングで平均82.7、ランブロッキングで平均85.7というグレードをマークしていた。

新たなクオーターバックを迎え入れたコルツは、キャリアを通して5回しかサックを許していないネルソンにこれからも頼っていくことになる。もともとアトランタ・ファルコンズでプレーしていたQBマット・ライアンは、ここ5年間で5人目の先発QBとしてコルツに新たな自信をもたらしてくれるだろう。しかし、ライアンは今の自分に期待されているレベルに到達するために、ネルソンを筆頭とする強力なオフェンシブラインを必要とするはずだ。

最前線で活躍しながらもしかるべき称賛を受けていないオフェンシブラインマン（OL）の中で、最も実力のある選手の1人であるネルソンは、次の5年間も契約下に置かれることで、その働きに見合う将来の保証を手に入れる。ライアンが投げるためのポケットも、テイラーが走る道も同じように守られる可能性が高い。

【RA】