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セカンドオピニオンを求めるスティーラーズLBワット、RBハリスもさらなる検査へ

2022年09月13日(火) 08:37

ピッツバーグ・スティーラーズのT.J.ワット【AP Photo/Emilee Chinn】

ピッツバーグ・スティーラーズは接戦となったシンシナティ・ベンガルズとの試合を制したものの、それには代償が伴った。

スティーラーズは現ディフェンス部門年間最優秀選手であるT.J.ワットとスターランニングバック(RB)ナージー・ハリスの2人を、現地11日(日)に実施されたベンガルズ戦の終盤に失っている。2人の不在期間がどれくらいになるかはまだ分かっておらず、1勝0敗でスタートを切った2022年のスティーラーズの歩みに大きな影響を与える可能性もある。

ワットは胸筋を負傷しており、悪ければ断裂によってレギュラーシーズン終了となるかもしれない。一方で、胸筋の挫傷であれば数週間の休養とリハビリで済む可能性もあると『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが月曜日に放送された“NFL Now(NFLナウ)』で伝えた。

ラポポートによればワットは月曜日にMRI検査を受けてケガの程度を確認することになっているものの、セカンドオピニオンを求めていることから現地火曜日まで診断が確定しない場合もあるという。

ラポポートは「私が理解している現状としては、その理由はワットとスティーラーズがシーズン末までワットを除外してしまうような手術が必要なのか、それともリハビリをして数週間で戻れるかを今も見極めようとしているためだ」と述べた。

「両方の見解が検討されている。すぐに手術を必要とはしない可能性もあり、そうであれば完全な断裂というよりは胸筋の挫傷のようなものであるということで、良いことだ」

一方、ハリスのフィールド復帰の道のりはもっと短いかもしれない。ハリスはトレーニングキャンプ中にリスフラン関節の捻挫をわずらったものの、シーズン開幕までに完全復帰を遂げていた。日曜日に負ったケガによって、スティーラーズは再びハリスのリスフラン関節に注意を向けている状態だとラポポートは伝えている。

今のところケガは深刻なものではなさそうだが、ハリスは月曜日に足のMRI検査を受けた。ラポポートによれば、ハリスの負傷はリスフラン関節の軽微な悪化なのか、それとももっと大きなケガなのかを確認すべく、さらなる検査が予定されているという。

ピッツバーグにとっての最良のシナリオはシンプルだ。すなわち、セカンドオピニオンによってワットについての朗報がもたらされ、断裂ではなく挫傷で済むこと。また、ハリスの負傷が単純な悪化であって、少々の離脱で済むこと。

当然ながら、最悪のシナリオとしてはワットの不在期間は長くなり、ハリスのケガはより深刻なものとなる。ピッツバーグは後者を回避し、前者が現実となることを望んでいる。

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