NFLではあっという間に状況が変わることをダラス・カウボーイズが改めて把握する必要があるのだとすれば、その必要性は日曜日にもう満たされた。

カウボーイズはクオーターバック（QB）ダック・プレスコットについての新たな朗報を得ている。ヘッドコーチ（HCは）マイク・マッカーシーは現地14日（水）、手術を受けたプレスコットが当座の回復期間としては7日間から10日間を要すること、また、故障者リザーブ（IR）には置かれないことを報道陣に語った。

『ESPN』のトッド・アーチャーによれば、マッカーシーHCは「医療的な観点から、全員がダックの受けた手術について良い感触を得ている」と話したという。

「私の視点からすると、彼は手術を受けた。今後7日間から10日間は治癒の期間。まずはそのハードルを越えよう」とマッカーシーHCは続けた。

プレスコットの件は困難に見舞われているカウボーイズが受けた、最新かつ最大の打撃になっている。カウボーイズはレギュラーシーズン開幕前にオフェンシブタックル（OT）タイロン・スミスを失い、日曜日にはワイドレシーバー（WR）マイケル・ガラップ（今もフィールド復帰に向けた最後のステップに取り組み中）なしで戦うことを強いられた。さらに、第1週に敗北したタンパベイ・バッカニアーズ戦で負傷した3人の選手――セーフティ（S）ジェイロン・カース、ディフェンシブエンド（DE）タレル・バシャム、ガード（G）コナー・マクガバン――が第2週を欠場する見込みとなっている。

このリーグに同情が入り込む余地はほとんどない。全32チームが同じスケジュールを毎週実行しながら、できる限り最高のロースターを構築して勝利を目指さなければならないのだ。ダラスはクーパー・ラッシュと共にそうするだろう。そして、今週はフランチャイズクオーターバックがいない状態で、現AFC（アメリカン・フットボール・カンファレンス）王者であるシンシナティ・ベンガルズと対戦しなければいけない。

「先発クオーターバックを失うのは、非常に落胆が大きい」とマッカーシーHCは『USA Today（USAトゥデイ）』のジョリ・エプスタインに話している。

「ダックを失ったのは実に落胆させることだ。しかし、現実としてわれわれはシンシナティ・ベンガルズを倒さなければならないし、クーパーが手綱を握っている」

ラッシュはいくらかの加勢を必要とするだろう。それはカウボーイズの疑う余地のないトップターゲットであるシーディー・ラムも同じだ。ラムがNFLのレベルでその役割を担うのは初めてのことであり、シーズン第1週に記録した29ヤードを超えるインパクトを残すためには、相手守備陣からのより大きな注目をうまく乗り越える必要がある。

マッカーシーHCは『Dallas Morning News（ダラス・モーニング・ニュース）』のマイケル・ゲルケンに「これが今シーディーのいる世界だ。彼がすべての注目を集めるだろう。それは日曜日に明らかだった。それが彼の前に立ちはだかっている困難の一つだ」と話している。

それはまた、カウボーイの星を身につけるすべての人間の前に立ちはだかるチャレンジでもあるようだ。ただ、ジェリー・ジョーンズオーナーは水曜日に、これまでもチームが“巨人を倒すダビデ”になったのは見てきたとしてファンを鼓舞している。

カウボーイズは日曜日に、ダビデの投石機を手にAT＆Tスタジアムに立つだろう。

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