ニュース

第4ダウンの戦術変化について、「守備陣に戦う機会を与えたかった」とチャージャーズHCステイリー

2022年09月17日(土) 00:21

ロサンゼルス・チャージャーズのヘッドコーチ(HC)ブランドン・ステイリー【AP Photo/Charlie Riedel】

昨シーズン、ロサンゼルス・チャージャーズのヘッドコーチ(HC)ブランドン・ステイリーは第4ダウンでアグレッシブに攻め、その判断はしばしばフットボールの伝統主義者たちの間で議論を呼んだ。

しかし、現地15日(木)に27対24でカンザスシティ・チーフスに敗れた試合でステイリーはそのアプローチを変え、第4ダウンで強引な攻めを避けていた。試合後、第2クオーターにチーフス陣内から2度のパントをしたことについて聞かれ、ステイリーはディフェンスのプレーに言及した。

「ただわれわれのディフェンスに戦うチャンスを与えたかっただけだ」と彼は公式コメントで述べている。「われわれのプレーの仕方はとても良かった。これこそがフィールドをひっくり返す方程式だと感じたよ。今夜のわれわれは必要な時に攻撃性を見せたと思う。4回の第4ダウン全てでコンバートしている。私はただ、出場している選手たち、そしてディフェンスのプレーの仕方を見て、フィールドポジション的にわれわれのディフェンスが大きく優位だと感じ、彼らなら取り戻せると思ったんだ。今夜のうちのディフェンスの戦い方は良かった」

第2クオーター半ば、10対7でリードしていたチャージャーズは第4ダウンで2ヤードを残し、チーフスの47ヤードラインにいた。そこで彼らはパントを選んでいる。ディフェンスが仕事をした後、ステイリーはクオーター終盤に再び第4ダウン残り2ヤード、チーフスの48ヤードラインという場面に遭遇し、ボールを蹴っている。また最初のポゼッションでも、第4ダウン残り2ヤードで13ヤードラインからフィールドゴールを蹴って3ポイントを取っていた。

チーフスも試合で1ヤードラインでチップショットのフィールドゴールを選択しているが、アンディ・リードHCはステイリーの第4ダウンの判断に驚いたかと質問されている。

「いいや、君、それは誘導的な質問だよ」と彼は答えた。「昨年、彼らは痛い目を見たのだから、それを変えるというのは論理的なことだ。私がそれに口を出すつもりはない」

ステイリーは第4ダウンでの攻めを完全にやめたわけではない。第3クオーター半ば、彼は第4ダウン残り1ヤード、チーフスの18ヤードラインでランニングバック(RB)オースチン・エイケラーを走らせ、チャージャーズがコンバート。その次のプレーで、クオーターバック(QB)ジャスティン・ハーバートとワイドレシーバー(WR)マイク・ウィリアムスが見事な連携を見せて15ヤードのタッチダウンを決め、10点のリードを築いた。チャージャーズはこの試合の第4ダウンを4回中4回取っている。

2021年シーズンに、ステイリーは第4ダウンの攻め方について、“勝つための最大のチャンスをチームに与えるため”としばしば説明していた。ディフェンスの調子が良かったからというサーズデーナイトの返答が、彼の判断を理解するための鍵だろう。昨年の彼はディフェンスが決定的なストップを見せるてくれると信じ切ることができなかったのだ。オフシーズンのアップグレードによって、彼は2022年にもっと意外性を見せてくれるかもしれない。

【M】