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第5週の2試合がハリケーンで中止か?

2016年10月07日(金) 18:43


ハリケーンの上陸に備えるマイアミ【AP Photo/Lynne Sladky】

NFLはハリケーン・マシューが上陸する恐れのあるマイアミ、カロライナでの試合をスケジュール通りに行わない可能性を示唆した。

NFLコミッショナーのロジャー・グッデルは現地6日(木)、天候によりマイアミ・ドルフィンズとカロライナ・パンサーズのホームゲームが中止になった場合の緊急時対応策を立てるためにリーグ幹部と会談。NFLスポークスウーマンのナタリー・レイビッツは同日、声明の中でリーグの動向を次のように説明している。

「ハリケーンに関してわれわれは地方や州の気象情報に詳しい関係者と蜜に連絡を取っています。常に最優先されるのは人々の安全であり、多くの人々を巻き込み、危険な状況にさらすようなことは致しません。それを遵守するためにも、日曜日にマイアミで行われるタイタンズ対ドルフィンズ戦、同じく月曜日にカロライナで行われるバッカニアーズ対パンサーズ戦に向けた緊急時対応策を練っているところです」

カテゴリー4に分類されている今回のハリケーン接近に伴い、ドルフィンズはチーム練習施設を閉鎖した。

気象予報番組『The Weather Channel(ザ・ウェザー・チャンネル)』はハリケーン・マシューが現地7日から8日にかけて南フロリダに上陸し、風速は北に時速約62km、南東に最大時速約128kmを記録すると予想。オバマ大統領も木曜日、フロリダ州に緊急事態宣言を発してハリケーン・マシューに備えるよう警鐘を鳴らした。

第4週でシンシナティ・ベンガルズに敗れ、今週の木曜日を休息日に充てる予定だったドルフィンズのコーチやチーム関係者たちはハリケーンに備えて必要とされる準備行動を教授された。『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは、現時点ではまだドルフィンズとパンサーズの試合は予定通り決行されると報じている。

ドルフィンズのスポークスマンはラポポートに対し、「現時点で緊急時対応策はまだ何も決まっていない。ハリケーンの動向を極めて慎重に監視しており、必要な際には調整していく」と伝えた。

ドルフィンズのヘッドコーチ(HC)アダム・ゲイズは6日、チームに対して嵐による練習スケジュール変更や試合中止などに備えるよう指示。

HCゲイズは報道機関に対し、「われわれには何もできない状態だ。ただ静観して待つのみだ」と語った。

火曜日、ラジオ番組の中でもし必要であれば試合地をナッシュビルに変更することについて議論していたタイタンズのHCマイク・ムラーキーは「いつでもナッシュビルに向かう準備はできている。ホームゲームが1試合増えるだけだ。どちらにとっても何も支障はない」と発言。

NFLは両試合の開催地変更や日程変更をできる限り避けたいと願っているが、母なる大自然がいつも人間の願いを聞き入れてくれるとは限らない。