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パッカーズはRBジョーンズの「表面しか見ていないようなもの」とQBロジャース

2022年09月20日(火) 13:00


グリーンベイ・パッカーズのアーロン・ジョーンズ【AP Photo/Morry Gash】

グリーンベイ・パッカーズは27対10で勝利したシカゴ・ベアーズ戦の中で攻撃面での課題を解決するための大きな一歩を踏み出している。その答えは、彼らがまさに1週間ずっと説き続けてきたこと――シーズン第1週に大敗したミネソタ・バイキングス戦ではタッチ8回にとどまった“電撃的な”ランニングバック(RB)アーロン・ジョーンズの後ろでランプレーを展開すること――だった。

ジョーンズは現地18日(日)夜、自身がパッカーズの最も強力な武器であることを知らしめている。キャリア6年目のベテラン選手は一貫してディフェンダーの間で躍動し、接触を避けながら追加のヤードを稼いだ。タッチ18回で170ヤード、タッチダウン2回を記録し、新しく生まれ変わったパッカーズ攻撃陣がシーズンの経過とともにどう進化していくかをうかがわせる結果を残した。

クオーターバック(QB)アーロン・ロジャースはキャリー15回で132ランヤードをマークしたジョーンズについて「彼はいろいろなことができる。言うまでもなく、素晴らしいランニングバックだ」と話している。「優れたビジョンを持つスラッシャー。彼は接触されたときもされそうなときも、人が想像するよりもずっと捕まえづらいんだと思う。多くのタックルを跳ね返すし、両方の腕で本当に素晴らしいスティフアームができる。ボールセキュリティも良い。それから、もう一方のパスゲームでは、ルートを走ってオープンになり、小さなこと――フライスイープやさまざまなこと――を成し遂げる能力を発揮する。俺たちはまだ彼の表面しか見ていないようなものだ。これは楽しみでもある。だけど今夜は明らかに、(ジョーンズとRBのA.J.ディロンに)早く、頻繁にボールを与えることに重点が置かれていた」

ベアーズ守備陣はマッチアップに持ち込むというパッカーズのヘッドコーチ(HC)マット・エバーフラスのゲームプランを理解しており、ボックスに選手を集めてセーフティ(S)を1人だけ配置していたが、ガード(G)エルグトン・ジェンキンスの復帰で強化されたオフェンシブラインに守られたジョーンズとディロンのコンビはあまりにも強力だった。

『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によれば、ディロンがキャリー18回で61ヤードを獲得していつも通りの活躍をした一方で、ジョーンズはキャリー平均8.8ヤードを記録してトータルでヤード・オーバー・エクスペクテッド(YOE)が72ヤードになるなど、処理時間を予測するのが難しいことを証明したという。

ラフルアーHCは試合後、「それにしても、アーロン・ジョーンズ。彼は完全に電撃的だった」と報道陣に述べている。「やられるだろうと思うたびに、彼はどうにかして道を見つけだして走り抜けていく。ただただとんでもないコンペティターだ。フットボール選手に求めるものをすべて体現しているような男だ」

最近の対戦で苦戦を強いられているタンパベイ・バッカニアーズとの試合が予定されているシーズン第3週を迎えるにあたり、パッカーズが勢いを保ち続けるためには、ジョーンズとディロンのためにランとパス両方のプレーブックを徹底的に作り込む必要がある。

ロジャースが若手と経験不足の選手が入り混じったワイドレシーバー(WR)陣を操る中、日曜日の試合のように常に効果的になるとは限らないが、雷鳴と稲妻のようなコンビに機会を与え続けることはパスプレーを生み出すための最も確実な方法だと言えよう。

ジョーンズが前回の試合で、それを極めて明確にした。バイキングス戦でパサーレーティングが67.6だったロジャースは、ジョーンズが軽々と出してくれた成果の恩恵を受けながらパサーレーティング131.1を記録している。

シーズン第2週から得た教訓のトーンは明るく、大幅な手直しを加えるよりも方針を維持する方へと向かわせるものだったが、メッセージ自体は1週間前と変わらない――ジョーンズへの供給を止めるな。

「彼は毎週、私たちが関わっていかなければならない存在だ」と言うラフルアーHCは「彼はとにかく素晴らしい仕事をする」と続けた。

【RA】