【2016年第5週】49ersのミスを好機につなげたカーディナルスが勝利
2016年10月07日(金) 13:55
現地6日(木)、2016年シーズン第5週の先陣を切ってリーバイス・スタジアムでアリゾナ・カーディナルスとサンフランシスコ・49ers戦が行われた。脳しんとう発症を受けてドクターストップにより欠場を余儀なくされたクオーターバック(QB)カーソン・パーマーを欠くカーディナルスは、代わって先発したドリュー・スタントンがワイドレシーバー(WR)ラリー・フィッツジェラルドに2回のタッチダウンパスを通したほか、ディフェンス陣の活躍もあって33対21で49ersを下している。
両陣営ともなかなかファーストダウンを獲得できず、動きが出たのは第2クオーターに入ってからだ。先制したのは49ersで、QBブレイン・ギャバートからWRジェレミー・カーリーにパスが通ってタッチダウン。しかしながら、そのギャバードがインターセプトを喫してしまう。ディフェンシブエンド(DE)カライス・キャンベルがもたらした得点のチャンスを生かしたカーディナルスは、スタントンがフィッツジェラルドに21ヤードパスをつなげて初得点。試合を振り出しに戻す。
さらに、49ersは第3クオーターでコーナーバック(CB)クリス・デービスがキックオフのボールをファンブルしてリターンされ、敵チームのRBデイビッド・ジョンソンによる4ヤードのタッチダウンランをお膳立てしてしまった。その後、スタントンからの29ヤードパスを受け取ったフィッツジェラルドが2度目のタッチダウンを決めてカーディナルスが21対7とリードを広げる。
49ersがRBカルロス・ハイドのタッチダウンランで7点差に詰め寄って迎えた第4クオーター、カーディナルスのCBマーカス・クーパーがギャバートからインターセプトを奪い、キッカー(K)チャンドラー・カタンザロが36ヤードのフィールドゴールを決めた。10点差をつけるカーディナルスは時間を潰して逃げ切ろうと守りに入る。
一方、ホームでの白星を勝ち取りたい49ersは攻め込むチャンスを模索するも、逆にカーディナルスに追加点を許す。17点差となり、エンドゾーンに約10ヤードまで接近した49ersはフィールドゴールを選択せずにプレー続行。カーディナルスがペナルティを取られたチャンスに、1ヤードからの攻撃はギャバードが自らタッチダウンを決めて7点を手に入れ、エクストラポイントも決めて10点差に戻した。49ersは終盤にランプレーが機能し始めたが、最後はセーフティでカーディナルスに2点を献上してしまい、試合終了となった。
成績を2勝3敗としたカーディナルスのスタントンはパス27回中11回、124ヤードにとどまったが、カーディナルスはターンオーバーがゼロ、ジョンソンが157ヤードを走って勝利に貢献している。
カーディナルスのディフェンス陣に抑え込まれた49ersのQBギャバードは31回中18回のパスを成功させて162ヤードだった。