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自分をたたいたファンに「恨みはない」とカーディナルスQBカイラー・マレー

2022年09月22日(木) 11:29


アリゾナ・カーディナルスのカイラー・マレー【AP Photo/David Becker】

クオーターバック(QB)カイラー・マレーはラスベガスで顔をたたかれたことに対して何も思っていないようだ。

アリゾナ・カーディナルスが延長戦の末にラスベガス・レイダースを29対23で下したことを祝う中、ラスベガスの警察が現地19日(月)に、スタンドにいたファンがマレーを殴った疑惑に関する調査をしていることを発表した。

マレーは水曜日、この試合の過激な終わり方は試合後のファンの状況と似ていると話した。クオーターバックはたたかれたことを許しはしなかったが、同時に恨みを持っているわけでもなさそうだった。

マレーは「物事が起こるのは一瞬だ。わからないよ。俺が今まで人をたたいたときは必ず理由があった。彼はおそらく自分がどこにいるのか知らなかったのだろう。かなり盛り上がった試合だったしね。ベガスはベガスだ。彼はきっと楽しんでいたんだろう。でも、よくわからないけど、どんな選手であってもあの状況でたたかれるべきではないと思う」と述べた。

「でも、彼に対して恨みはない。もし彼に会ったら握手する。そういうものなんだ」

試合後のセレブレーションでスタンドに向かっていったことを後悔していないというマレーは「いや、できることならもう一度やり直したいね」とコメントしている。

マレーはコーナーバック(CB)バイロン・マーフィーが日曜日に行われた試合でファンブルリターンタッチダウンを成功させた後、アレジアント・スタジアムの最前列にいた観客とハイタッチをしていた。そのとき、男が手を伸ばして何も持たない状態でマレーの顔をたたいたとみられている。

映像にはマレーがあぜんとしている様子が映っているものの、ケガはなかったようだ。その後、マレーは幸せな観客がほとんどを占めている中で攻撃者を特定しようとしていた。

ラスベガス警察の広報担当であるラリー・ハドフィールド巡査は、18時30分頃にスタジアムから暴行に関する通報があったことを正式に発表している。報告書はすぐには公開されなかった。

今回の勝利はマレーが5年2億3,050万ドル(約332億7,832万円)の契約に合意して以来、初めて得たものだった。2018年にオクラホマ大学でハイズマントロフィーを受賞したマレーは、2019年ドラフト全体1位で指名されている。


記事提供:『The Associated Press(AP通信)』


【AK】