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元ジャガーズのDEオーステン・レーンが第1ラウンドTKO勝ちでUFCの契約を獲得

2022年09月22日(木) 18:56

ジャクソンビル・ジャガーズ【NFL】

オーステン・レーンがNFLの試合に出ていたのはおよそ9年前のことだ。その元ジャクソンビル・ジャガーズの5巡目指名が大舞台に戻ってきそうだ。

ジャガーズで3シーズン、デトロイト・ライオンズで1シーズンをプレーしたレーンは、現地20日(火)の夜、アルティメット・ファイティング・チャンピオンシップ(UFC)の契約を勝ち取るために『デイナ・ホワイトのコンテンダーシリーズ(DWCS)』でヘビー級バウトに臨み、これまで無敗だったリシャード・ジャコビを第1ラウンドでテクニカルノックアウトした。

34歳のレーンは猛烈な右パンチの連打でジャコビを攻め、オープニングラウンドの4分34秒が経過したところで勝利した。それからしばらくして、UFC会長のデイナ・ホワイトは、レーンがプロモーションとの契約を獲得したことを発表している。

「オーステン・レーン。第1ラウンドでノックアウト。コンテンダーへの登場は2度目。おめでとう、オーステン、やったな」とホワイトは述べた。

DWCSは各エピソードで5試合が開催されるショーで、気鋭のMMAファイターたちが試合の勝利だけでなく、ホワイトからUFCの契約を手に入れることを目指してやってくる。

レーンがDWCSに出場するのはこれが2度目となり、2018年6月の初挑戦時にはテクニカルノックアウトでグレッグ・ハーディに黒星を喫した。しかし、レーンはもう一度チャンスを得るために奮起し、そこから9戦で7勝、5連勝を飾って火曜日を迎えた。ジャコビへの勝利で6連勝となったが、そこに至るまでには実に7年の月日を必要とした。

「全体について言えば、それ以上に長い旅だった」と2018年の敗北からのカムバックについて尋ねられたレーンは打ち明けている。「話は2015年の1月1日にさかのぼる。ウィスコンシン州イオラの小さな町のバーにいた俺は、実力不足だからもうフットボールはできないんだってことを自覚した。その夜、俺はコーチにメールを送り、“いつかUFCに行くって約束する”って告げた。それ以来、『Twitter(ツイッター)』でMMAについて何か投稿するたびに、内容が何であれ、最後に必ず“約束する”って付け加えていた。その約束を今夜、守れたよ」

2010年NFLドラフトで5巡目、全体153位でジャガーズに指名されたレーンはルーキーとして9試合で先発、11試合に出場した。ジャック・デル・リオがヘッドコーチ(HC)を務めていた8勝8敗のジャガーズでプレーした。3シーズンに渡ってレーンは17試合に先発して28試合に出場、66回のタックルと3回のサックを記録。その後ライオンズで1シーズンをプレーしたが、2013年はわずか2試合の出場に終わった。シカゴ・ベアーズとカンザスシティ・チーフスにも在籍していたことがあるが、プレーの記録はない。そこで彼はMMAの道へと新たなキャリアを踏み出す。

初めての試合は2015年11月で、アマチュアで5勝0敗のスタートを切った。プロMMAでは最初の4人の対戦相手を第1ラウンドで仕留めて勝ち、勢いに乗る。しかし、その無敗記録はハーディへの敗北で途切れてしまった。4年後、彼は再び勝利を手にし、フィニッシュで6連勝を決めている。

火曜日の試合では開始直後に右ストレートを食らったが、それをうまくしのぎ、得意の機動力を生かして外側から攻める。レーンのローブローが思わぬ箇所に命中し、試合が90秒ほど中断するハプニングもあった。序盤にキックを生かしたレーンはワンツーのコンビネーションからクリンチに持ち込んだ。ジャコビがレッグスイープでテイクダウンを取り、そこからトップポジションを奪う。しかし、レーンはジャコビの両腕をつかみ、攻撃をさせなかった。そのままグラウンドでの攻防となり、しばらくはジャコビが上になっていたが、レーンが力ずくでポジションをひっくり返すことに成功。今度はレーンが上になり、ジャコビはフルガードの体勢からアームバーを狙うも、再び元の状態に戻る。最終的にレーンがジャコビのガードから抜け出し、アームバーを逃れて終盤の展開へと向かった。

スタンディングポジションからレーンは器用に右に動き、容赦ない右のハンマーフィストをたたきつけ、続いて強烈な右ストレートを放った。ジャコビの上を旋回しつつ、雨のような右パンチを降らせたレーンは、レフェリーを見て止めに入るかどうか様子をうかがう。しかし、動きがなかったため、レーンは膝をつき、体を丸めたジャコビにまた右の連打を浴びせ、ここでようやくストップがかかった。

「俺はいつだって戦える。待ち切れない」とUFCデビューはいつがいいかと聞かれたレーンは豪語した。「どこへだって求められる場所へ行ってやる。俺は戦いたい。見せつけてやりたい。粉々にしてやる。俺はそれが好きなんだ。そいつが一番得意なんだよ」

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