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「WRジョーンズを止めるのは至難の業」とブロンコスHCキュービアック

2016年10月07日(金) 10:18


アトランタ・ファルコンズのWRフリオ・ジョーンズ【Aaron M. Sprecher via AP】

デンバー・ブロンコスのヘッドコーチ(HC)ゲイリー・キュービアックにとってアトランタ・ファルコンズの圧倒的なオフェンス陣はさほど大きな驚きではない。

キュービアックはヒューストン時代、現ファルコンズ攻撃コーディネーター(OC)のカイル・シャナハンと共に時間を過ごし、直々にさまざまな考え方を伝授した。それゆえ、彼ら2人の攻撃パターンが似通っていても不思議ではない。

しかし、キュービアックはアトランタが最強の武器を手にしていることを認識済みだ。対戦相手にとって、ワイドレシーバー(WR)のフリオ・ジョーンズほど恐ろしく危険な存在はない。ジョーンズは先週2日(日)のパンサーズ戦で12キャッチ、1タッチダウン、300ヤードと大暴れしている。

ファルコンズの公式ホームページによるとキュービアックは今週、「ジョーンズを止めるのは至難の技だ。カイルはジョーンズをどこにでも動かす。NFLでは次から次へと課題がやってくるが、そんな中でも自分たちのやるべきことや、どの課題を乗り越えるかに選手を集中させることが大事。だからわれわれは自分のチームのことだけ、また、どうすれば成功を収めることができるかにだけ集中する」と語った。

ファルコンズのオフェンス陣が相対するのはブロンコスがここまで4勝無敗の所以でもあるラインバッカー(LB)ボン・ミラー率いる鉄壁のディフェンス陣だ。

ジョーンズがアトランタ攻撃陣の主軸ではあるが、ファルコンズにはWRのモハメド・サヌー、テイラー・ゲイブリエル、オルドリック・ロビンソンもおり、地上戦と空中戦のどちらにも対応できる2人のランニングバック(RB)デボンタ・フリーマン、テビン・コールマンと共にゲームを支配する。その上、シャナハン指揮の下でクオーターバック(QB)のマット・ライアンはMVP級の活躍を見せている。

キュービアックはファルコンズの攻撃をどう凌ぐかについて「かなり難しい。前にも言ったが、カイルは全員を動かしてくる。NFLでは相手からボールを奪うことが重要だが、彼らは本当にうまくボールを回し、圧倒的なプレーを見せてくる。選手1人1人が皆そういったプレーをできるんだ。とてもうまくバランスのとれたチームで、それはカイルやスタッフ、選手らのプレーが1体となっているからだ」と述べた。

キュービアックはまた、かつて可愛がった教え子のシャナハンについて「自分と似た考え方をする一方で、すでに独り立ちを果たしたのだ」とも明かした。

続けてキュービアックは「いつも彼の動画を見て研究している。もちろんカイルとは長い間過ごしたけれど、彼も試行錯誤を続けているんだ。個人の色が出ている。攻撃スタイルが毎年のように変化するのは彼らしいと私は思う。カイルも一生懸命に勉強している」とコメント。

全員がそう思うわけではないだろうが、9日に行われるマスターと弟子のマッチアップ、つまりはファルコンズの絶対的な破壊力を持つ攻撃陣か、あるいはブロンコスの歴史上最高クラスとも言える鋼鉄のディフェンスか、どちらに軍配が上がるのか、注目が集まる。