QBウィリアムズと父親がベアーズからの指名回避を模索していたと9月出版の書籍が明かす
2025年05月16日(金) 12:04
昨年のNFLドラフトが近づく中で、クオーターバック(QB)ケイレブ・ウィリアムズはシカゴ・ベアーズに行くことを強く拒んでいた。2022年のハイズマントロフィーを受賞しているウィリアムズとその父親は、どのチームに指名されるかをある程度自分たちでコントロールしようと試みていた。今年9月に出版予定の書籍にはそのように記されている。
『American Kings: A Biography of the Quarterback(アメリカン・キングス:クオーターバックの伝記)』の中で、著者であり『ESPN』の記者でもあるセス・ウィッカーシャムは、ウィリアムズと父親のカール・ウィリアムズがNFLの労使協定の抜け道を弁護士に探させ、ユナイテッド・フットボール・リーグ(UFL)との契約を検討し、さらにはシカゴやベアーズを公然と非難してチームにとって耐え難い状況を作り出すことまで考えていたと記している。
同書によれば、カール・ウィリアムズはドラフト前に「シカゴはクオーターバックが死に行く場所だ」と語っていたという。
ウィリアムズ父子がドラフト前にベアーズへの強い嫌悪感を抱いていたことは、現地15日(木)に『ESPN』が同書の内容として報じた。
ケイレブ・ウィリアムズは親しい関係者に対し、当時の攻撃コーディネーター(OC)シェーン・ウォルドロンとはうまくやっていける気がしないと明かしていた。一方で、ベアーズのジェネラルマネジャー(GM)ライアン・ポールズはウィリアムズに、「どうあろうと君を指名する」と伝えていた。
ウィリアムズはベアーズに指名されることを受け入れ、ドラフト前にチーム施設を訪問した後は、自らが再建の力になれると信じるようになった。
同書によれば、ケイレブは「このチームのためにやれる。ベアーズに行く」と父親に話したという。
ウィリアムズはルーキーイヤーにタッチダウンを20回記録した一方で、インターセプトは6回、サックはリーグ最多の68回を喫した。ベアーズはシーズン序盤に10連敗を喫し、最終成績は5勝12敗。ウォルドロンOCは9試合目で解任され、ヘッドコーチ(HC)マット・エバーフラスもシーズン第12週をもってチームを去った。
ベアーズは1月にデトロイト・ライオンズのOCだったベン・ジョンソンを新たなヘッドコーチとして招聘。ニューオーリンズ・セインツやデンバー・ブロンコスでアシスタントを務めていたデクラン・ドイルが新たなOCに就任している。
ウィッカーシャムの著書は、ESPNの親会社である『Walt Disney Co.(ウォルト・ディズニー・カンパニー)』傘下の『Hyperion Avenue(ハイペリオン・アベニュー)』から出版される予定だ。
記事提供:『The Associated Press(AP通信)』
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