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序盤2試合のプレーが「十分ではなかった」と認めるパンサーズQBメイフィールド

2022年09月23日(金) 12:35

カロライナ・パンサーズのベイカー・メイフィールド【AP Photo/Jacob Kupferman】

ベイカー・メイフィールド時代はシャーロットで荒れたスタートを切っている。

カロライナ・パンサーズのクオーターバック(QB)に関する難題の答えになると期待されているメイフィールドが新たに加わったチームで初めて先発を務めた2試合の結果は、0勝2敗となった。メイフィールドはこれまでのところ、パス成功率53.6%、380パスヤード、タッチダウン2回、インターセプト1回、パサーレーティング79.5を記録している。要するに、メイフィールドの成績は平均的であり、当然ながら、今日のNFLで勝利するには十分ではない。

メイフィールドは現地21日(水)に「十分ではなかった」と話しており、こう続けている。「自分のスタッツがどうであれ、勝つことだけを考えている。ボールをうまく扱えなかった。俺が気にしているスタッツは、ほとんどそれだけだ」

「このグループをもっとうまく指揮しなきゃいけなかった。もっとちゃんと先導して、確実にみんなが同じ方向を向くようにすることで、今よりずっと高いレベルで実行できるようにならないと。自分にとって一番残念なのは、それをまだ見せられていないことだ。だから、その点についてはオフェンスとして全責任を負っている」

メイフィールドはクリーブランド・ブラウンズで彼のプレーを見ていた人たちにはお馴染みの苦難に直面している。身長約185cmのクオーターバックは序盤2試合で12回近くのパスをスクリメージラインで打ち落とされた。シーズン第1週に行われたブラウンズ戦ではひどいインターセプト1回を記録し、オープンなターゲットにパスを通すのに苦労している。幸いなことにパンサーズがすべてリカバーしているものの、メイフィールドはこれまでに5回のファンブルを喫した。また、ブラウンズでの最終シーズンほど多くのターンオーバーを喫しているわけではないが、不必要なリスクも負っている。

最も重要なのは、パンサーズ攻撃陣が一貫したリズムを確立するのに苦労している点だ。メイフィールドはブラウンズ戦の第4クオーターでワイドレシーバー(WR)ロビー・アンダーソンに75ヤードのタッチダウンパスを通すなど、オフェンスが17得点を挙げて追い上げるのに貢献し、逆転まであと一歩のところまで導くという活躍を見せている。しかし、その影響はグループに自信を抱かせるほどには広がっていない。

パンサーズがランニングバック(RB)クリスチャン・マカフリーをあまり活用していない中で、メイフィールドは攻撃面で多くの負担を強いられている。今のところ、メイフィールドはパンサーズに有利になるような形でそのような責任を取れることを証明していない。

メイフィールドは昨季から合わせて8試合連続でパサーレーティングが100を下回っており、ブラウンズが新たなクオーターバックを求める結果につながった問題はパンサーズに持ち越されている。この連続記録は彼のキャリアで最も長く、現役選手の中では2位タイとなっている。

端的に言えば、メイフィールドは向上する必要がある。今週はニューオーリンズ・セインツ――過去8試合において相手先発QBに100以上のパサーレーティングを記録させなかったチーム――との試合を控えており、これはメイフィールドにとって楽な道のりにはならないだろう。

一方で、メイフィールドが楽観的な見方をしているのは、明るい面だと言える。

「俺たちは少しの仕事量で自分たちのポテンシャルを示してきた」と強調したメイフィールドは「俺たちは一瞬の輝きを見せてきた。もっと一貫性があるようにならないといけない。自分たちの仕事をやり遂げて、良いプレーが何度か続けば、爆発的なプレーを見せることができる」と続けた。

まさに今、そうした一貫性を確立しなければならない。カロライナのシーズンの運命――とヘッドコーチ(HC)マット・ルールの仕事――はそれにかかってくるはずだ。

【RA】