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ブラウンズ戦敗北後もQB変更は考えていないスティーラーズHCトムリン

2022年09月23日(金) 18:20


ピッツバーグ・スティーラーズのミッチェル・トゥルビスキー、マイク・トムリンHC、ケニー・ピケット【NFL】

ピッツバーグ・スティーラーズのクオーターバック(QB)に関する疑問は、2022年シーズン中に彼らが負けるたびに持ち上がるだろう。だが、ヘッドコーチ(HC)マイク・トムリンは敗戦直後でもこの件に関して一貫した姿勢を貫いている。

サーズデーナイトで地区ライバルのクリーブランド・ブラウンズに29対17で敗れたトムリンHCは、先発QBミッチェル・トゥルビスキーのステータスを再考するつもりはあるかと聞かれて明確な答えを示した。彼の決意はQB争いの渦中にあった昨夏の様子を思い出させるものだった。

「そのような考えはない」と彼は試合後に述べている。「私は録画を見直し、全体を見て、われわれが全体としてどうすれば良くなっていけるかを考えることに関心を持っている」

「だから、その質問に対する答えは確実にノーだ」

反射的な行動をしないというのがプレシーズンから一貫してトムリンのアプローチとなっているが、袖にはルーキーQBのケニー・ピケットが控えており、黒星となった先週のホームでの試合でファンが自分たちの希望をトゥルビスキーに突きつけたのを見ても、流れは変わろうとしているように見える。

今週の試合はトゥルビスキーも記録上それほど悪かったわけではなく、特に前半はよく健闘していた。ミスのない滑り出しのおかげでスティーラーズは14対13とリードしてハーフタイムを迎えている。トゥルビスキーは13回中9回のパスを成功させて109ヤードを獲得、ピッツバーグの2回のタッチダウンのうち、1回を1ヤードのランで自ら決めている。

スティーラーズの攻撃コーディネーター(OC)マット・カナダが巧みなプレーコールによってQBを助け、成功のためのお膳立てをしたものの、後半は調整の取れたブラウンズのディフェンスがそれを待ち受けており、スティーラーズは5回のドライブでパントを蹴り、3点しか追加できずに敗れた。

「俺は自分のルーティンでいいリズムに乗れていると思う」と最終的にパス32回中20回を成功させて207ヤードを記録したトゥルビスキーは言う。「感触は良かった。ただ、後半にもっと良くならないといけない」

『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によると、トゥルビスキーのアテンプトのうち78%はナンバーの外に投げられたもので、中間のパスでは12回中9回が成功、129ヤードだったという。ディープパスでは6回中1回しか成功せずに36ヤードとなっており、唯一の成功もワイドレシーバー(WR)ジョージ・ピケンズが見せた驚異的なキャッチのおかげという面が大きい。

ブラウンズがサイドラインを奪い、トゥルビスキーがミドルへの投球を強いられると、スティーラーズのオフェンスは停滞し、ブラウンズディフェンスはいっそう楽になっていった。終わってみれば、ピッツバーグのトータルオフェンスは308ヤードで、サードダウンでコンバートできたのは11回中わずか1回だった。

録画を見直した後ならばトムリンにも何かもっといい考えが浮かんでいるかもしれないが、敬意を集めるHCも早期にオフェンスの解決策を見つけられなければ、16シーズンで初めての負け越しを経験することになるかもしれない。

「彼はいくつかプレーを作ってくれたと思うが、全体的にわれわれは不十分だった。そのようにパフォーマンスを評価する。勝つことがわれわれのビジネスだが、それを適切に扱えなかった」とトムリンは述べた。「だからそれを破壊することはせず、良かったと感じる面を探していく」

【M】