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攻撃陣の低迷を受けて「得点する必要がある」とシーホークスQBスミス

2022年09月24日(土) 16:17


シアトル・シーホークスのジーノ・スミス【AP Photo/Stephen Brashear】

シーズン第3週にアトランタ・ファルコンズ戦に臨むシアトル・シーホークスのオフェンスは、直近の6クオーターで1点も取れていない。そのような状況で、クオーターバック(QB)ジーノ・スミスは現地22日(木)に当たり前の話をしている。

『Seattle Times(シアトル・タイムズ)』によると、スミスは「俺たちは得点する必要がある」と語ったという。「得点し、ドライブを持続させ、より多くのプレーとチャンスを得て、ドライブを終わらせる必要がある」

シーホークス攻撃陣は日曜日に27対7で敗れたサンフランシスコ・49ers戦で一度も点を稼いでいない――シーホークスはフィールドゴールをブロックしてリターンタッチダウンにつなげた際に唯一の得点を挙げた。正確に言えば、シーホークスは試合時間の92分24秒間で無得点となっている。今シーズンの試合平均トータルヤードは234.5ヤードであり、2週間を通しての記録としては7勝9敗で終えた2011年(191.5ヤード)シーズンに次いで少ない記録となった。

スミスの今季最初の2試合におけるパスヤードはいずれも200ヤードを下回っているが、パス成功率は81%となっている。2週間を通して、ランゲームでも精彩を欠いていたシーホークスは主に短いパスのみを駆使して攻撃してきた。

ヘッドコーチ(HC)ピート・キャロルは今週、スミスとパスオフェンスを“制限”したくないと言及している。一方のスミスは、ディフェンスがワイドレシーバー(WR)D.K.メットカーフとWRタイラー・ロケットにシェルカバレッジをしている間、自分は好機を待っているのだと明かした。

「もっとマンカバレッジで面と向かってプレーしてくるまで、俺たちはただ相手から与えられるものを受け取るだけだ」と語ったスミスはこう続けた。「投げることだけを考えて、単にボールを投げることを試みるのは意味がない。俺は常に、相手から与えられたものを受け取り、オフェンスで効率的になれるようにするつもり。効率よくボールを動かして得点することが最大の目標だ」

シーホークス攻撃陣はこの2週間で、ビッグプレー数でNFL最下位、得点で29位、トータルヤードで31位となっている。

シーズン第2週に17ヤード以上のパスプレーが1回しかなかったにもかかわらず、スミスは2週間を通してプレーコールに“支障を感じなかった”と強調した。また、相手守備陣をシェルカバレッジから抜け出させるにはランゲーム(NFL32位)を向上させる必要があると指摘しており、次のようにコメントしている。

「ランゲームがもっとうまくいって効率の良い状態を維持できるようになれば、相手はこっちの成功率とかそういうのが嫌になってくるはずだ。彼らは俺たちにプレッシャーをかけ、俺たちの前に姿を見せる。それから彼らの背後に回り込むことによって俺たちは彼らを打ち負かすことができるようになる。俺はそれに自信たっぷりだ」

「この2試合はやっぱり、シェルカバレッジが多かった。プレスカバレッジのときでさえ、セーフティ(S)はオーバー・ザ・トップでプレーしていたから、彼らは16番(ロケット)と14番(メットカーフ)のことを本当に意識しているんだ。彼らは素晴らしい選手だから、それは予想できる。オフェンスは集団でやるものであって、1人や2人でやるものではないから、全員がオフェンスとして集団で成長し続け、チェーンを動かして点を取る方法を考えなきゃいけない」

現地25日(日)、スミスとシーホークスは被パスヤードでNFL22位、試合平均被得点で27位タイ、レッドゾーンの被得点率で30位タイに位置しているファルコンズ守備陣と対戦する。スミスとその仲間たちは優位に立ち、2022年シーズン最初の2クオーターでのぞかせた活気を再び見せなければならない。

【RA】