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ブラウンズLBウオーカーJr.が大腿四頭筋腱断裂でシーズン終了

2022年09月24日(土) 13:18


クリーブランド・ブラウンズのアンソニー・ウオーカーJr.【AP Photo/Ron Schwane】

アンソニー・ウオーカーJr.の有望な2022年シーズンがわずか3試合で終わりを迎えている。

クリーブランド・ブラウンズのラインバッカー(LB)ウオーカーJr.が現地22日(木)に29対17で勝利したピッツバーグ・スティーラーズ戦で大腿四頭筋腱を断裂してシーズン終了になったと、『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが報じた。このケガは治療に手術が必要となるため、ウオーカーJr.は2022年シーズンの残りの試合を欠場せざるを得なくなっている。チームはその後、今回の件を正式に発表し、ウオーカーJr.を故障者リザーブ(IR)に登録した。

木曜夜に行われた試合の後半で負傷したウオーカーJr.は、カートに乗せられてフィールドを離れている。残りはLBジェイコブ・フィリップスが代わりに出場した。

ウオーカーJr.は今季、これまでの3試合でタックルフォーロス4回をマークするなど良いスタートを切っていた。ブラウンズ守備陣のリーダーはパスカバレッジでさらに素晴らしい活躍を見せ、『Pro Football Focus(プロフットボール・フォーカス)』によるカバレッジグレードで90を記録している。

フィリップスはウオーカーJr.の代わりに出場した際に輝きを見せた。クオーターバック(QB)ミッチェル・トゥルビスキーにサックを決めたほか、試合終盤にもトゥルビスキーのパスに影響を与える重要なプレーを生み出している。フィリップスは第3ダウンでタイトエンド(TE)パット・フリーアムスに向けて投げられたパスを防いだ際に今季初のパスディフェンスを記録した。これにより、スティーラーズは試合時間残り1分51秒の時点でフィールドゴールを蹴ることを余儀なくされている。

チームがウオーカーJr.の負傷の深刻度を把握する前、ヘッドコーチ(HC)ケビン・ステファンスキーはフィリップスの活躍によって希望の兆しが見えたようだ。

ステファンスキーHCは金曜日に「ジェイコブについて話す機会と、私が極めて優れていると評価している彼の昨夜のプレーについて話す機会を得られた」と述べている。「ジェイコブは今後、われわれのグリーンドット(ヘルメットに無線機が装備されている選手)になるだろう。彼はコミュニケーションをとるのがうまい。試合終盤のブリッツで決めたサックとPBU(パスブレークアップ)の2つのプレーは見事だった」

「ジェイコブを誇りに思っている。ディフェンスに12人の選手を投入できたらいいのにと思っていたからだ。以前にアンソニーと一緒にジェイコブをスターターとして挙げていたのは、2人とも先発できると思っているからだ。アンソニーの欠場が決まった今、ジェイコブがそこに入ることになり、私たちは彼に大きな信頼を寄せている。彼が昨夜のようなプレーをすれば、試合に大きな影響を与えることができると思っている」

シーズンの残りの期間はフィリップスが仕事を引き受ける。フィリップスは“グリーンドット”として守備コーディネーター(DC)ジョー・ウッズからの指令を受けながら、ブラウンズ守備陣の司令塔を担っていく。

【RA】