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NFL選手会がドルフィンズQBタゴヴァイロアの脳しんとうの評価について調査

2022年09月26日(月) 12:14

マイアミ・ドルフィンズのトゥア・タゴヴァイロア【AP Photo/Wilfredo Lee】

NFL選手会(NFLPA)が現地25日(日)に実施されたバッファロー・ビルズとの試合でマイアミ・ドルフィンズのクオーターバック(QB)トゥア・タゴヴァイロアに対して取られた脳しんとうの評価について調査を行うと『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが伝えた。

タゴヴァイロアは前半の間、短時間ゲームを離脱した。チームはタゴヴァイロアがビルズのラインバッカー(LB)マット・ミラノからヒットを受けて頭部を負傷したと発表。ミラノはこのプレーでラフィングザパサーのペナルティを受けている。タゴヴァイロアはこのプレーの後によろめき、バックアップQBのテディ・ブリッジウォーターと交代した。その後、タゴヴァイロアは後半開始時からフィールドに戻り、ドルフィンズが21対19で勝利するのに貢献している。

試合後、ドルフィンズのヘッドコーチ(HC)であるマイク・マクダニエルは報道陣に、タゴヴァイロアは前半で腰背部を負傷しており、ミラノのヒットによってそれが悪化したと述べた。

「彼はその前のクオーターバックスニークでかなりきつく後ろに曲がっていた。地面に倒れたとき、頭部のケガだと私は思ったが、彼が言う通り腰背部が完全にガタつき、足取りがよろめいたんだ」とマクダニエルHCは話している。

試合後のタゴヴァイロアは腰を保護しており、報道陣にミラノのヒットより前のプレーで腰背部の問題が始まっていたと説明した。

「誰かが俺の足をつかんでいたような感じだ。彼らは押し戻そうとしていて、俺の背中のあたりがものすごく曲がった感じだった」と言うタゴヴァイロアは「痛かったし、そのせいでよろめいた。背中がこわばった感じだった。でも、ほとんどの部分では問題なかった。彼らのどの脳しんとうプロトコルにもパスした」と続けた。

リーグの脳しんとうプロトコルでは、粗大運動に乱れがある選手は“チームの医師がサイドラインのUNC(外部の神経外傷コンサルタント)との協議によって、乱れが神経学的な原因だと判断“した場合、ゲームに復帰することはできない。医師らはタゴヴァイロアがそれに当てはまらないと判断したため、タゴヴァイロアは脳しんとうの診断をクリアした後にゲームに復帰したと、NFLネットワークのイアン・ラポポートが試合中に報じている。

現在の団体労働協約によれば、選手会とNFLの経営協議会、もしくは個々の選手には、リーグの脳しんとうプロトコルが順守されなかった疑いについて申し立てる権利(独立して、または団体として)があるとペリセロは伝えている。その申し立てについてはNFLPAとリーグの経営評議会が調査を行い、解決にあたる。

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