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チャージャーズQBハーバート、ケガを抱えながらもジャガーズ戦にフル出場

2022年09月26日(月) 12:32

ロサンゼルス・チャージャーズのジャスティン・ハーバート【AP Photo/Kyusung Gong】

ロサンゼルス・チャージャーズとジャクソンビル・ジャガーズの対戦が現地25日(日)午後に行われる前、9月15日に肋軟骨を骨折したチャージャーズのクオーターバック(QB)ジャスティン・ハーバートが試合に出場するのか、するとしたらどの程度プレーできるのか、という疑問が残っていた。

最終的にこれらの疑問に対する答えは“イエス”となり、試合全体を通してそうだった。しかし、ハーバートの出場はチームに勝利をもたらすのに十分ではなく、ジャガーズが38対10で圧勝している。

一方的に負けていたにもかかわらず、チャージャーズがケガを抱えるハーバートを試合中ずっと出場させる判断を下したことに対し、ヘッドコーチ(HC)ブランドン・ステイリーには試合後、多くの質問が投げかけられた。

ステイリーHCはそれに対して「彼はチームメイトと一緒に出たがっていた。調子は良く、試合を最後までやり遂げたいと思っていた」と述べている。

ハーバート自身も記者会見で、試合から外されたくないと思っていたと打ち明けており、「すぐにボールを出せているような気がしていたから、チームから離れたくなかった」とコメントした。

ステイリーHCはヘッドコーチとしてハーバートに休むよう言うべき時が来るのかと質問されている。

「もちろんだ」と答えたステイリーHCは「信じてほしい。試合中も試合終了時も、ずっとそのことを考えていた。私以上にそのことを考えている人間はいないと信じてほしい」と続けた。

レポーターは続けざまに、なぜハーバートにプレーさせるという危険を冒したのかと質問している。

それを受けて、ステイリーHCは「それが私たちの決断だったのだ。チームとしてあの試合をやり遂げることがすべてで、それをやったということが重要だった」と強調した。

ハーバートはジャガーズ戦までの間、限られた時間しか練習していない。チャージャーズの故障者レポートでクエッショナブルとされていたハーバートのステータスは、試合前の判断に変わっていた。最終的にハーバートを出場させる判断が下されたことについて、ハーバート本人は自分もチームも“キックオフの直前”まで決めかねていたと明かし、自分が信用しているメディカルスタッフから完全に許可を得ているという認識のもと、フィールドに立つ選択をしたのだと話している。

「出場するような気がしていたし、どんな感じか確かめようと思っていた。ウオームアップの前、良い調子だったんだ。だから、そのまま流れに身を任せた」と言うハーバートは「俺はメディカルスタッフを信用している。トレーニングスタッフのことも信用しているし、彼らは俺を危険な目には遭わせない。俺自身も彼らも安全だと感じていたから、出ていってプレーした」と続けた。

試合が手に負えなくなったように見えた場面すらあったが、ハーバートは60分を通してプレーし、297ヤード、タッチダウン1回を記録している。一方、パス成功率は55.6%にとどまった。ハーバートが試合後に今も調子が良いと発言し、プレーによりケガが悪化したと指摘しなかったのは最も重要な点だと言えよう。

その後、プレーしたいという気持ちと健康を取り戻したいという気持ちのバランスをどのようにとるのかと質問された24歳のハーバートは、プレーするのに十分な安全さを感じていると繰り返しながら、常に何よりもチームを優先していると語った。

ハーバートは「それこそチームが必要としていることだし、時には自分の目標をチームの後ろに置くことも必要だ。それが一番大切なことだと思っている。出ているときも安全だと感じていたし、俺はチームから離れたくなかったんだ」と振り返っている。

チャージャーズは現地10月2日(日)に敵地に赴いてヒューストン・テキサンズとの一戦に臨む。

【RA】