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コルツが先発CBクロマティ、LBムーアを解雇

2016年10月05日(水) 19:08

コルツ離脱が明らかになったCBアントニオ・クロマティ【AP Photo/Matt Dunham】

ロンドンから戻って来る連戦連敗のチームが選手を解雇するのは近年のNFL伝統ではあるが、今年もその流れは変わらない。

現在NFLディフェンスランキングで30位に位置するインディアナポリス・コルツは2人の先発守備陣にその職務を失わせた。

コルツがコーナーバック(CB)アントニオ・クロマティとインサイドラインバッカー(ILB)シオ・ムーアを解雇したと発表したのだ。

CBボンタエ・デービスとディフェンシブバック(DB)パトリック・ロビンソンの先発2人をケガで欠き、守備選手の補強が急務となったコルツは今年8月下旬にクロマティと契約。

現地2日(日)、コルツはロンドンのウェンブリー・スタジアムで開催されたジャクソンビル・ジャガーズ戦に敗れており、その試合でスターワイドレシーバー(WR)アレン・ロビンソンにタッチダウンを許した32歳のクロマティは後半をベンチで過ごした。そんな彼はデービスとロンビンソンが先発復帰するまでの使い捨て選手という運命を背負っていた。また、CBダリアス・バトラーが復帰間近ということもあった。

2015年9月にオークランド・レイダースから獲得されたムーアはILBジョシュ・マクナリー、新人ILBのアントニオ・モリソン、逆サイドのベテランILBディクウェル・ジャクソンらと共にILBローテーションの一角を担っていた。カバレッジに欠点のあったムーアはかなりの頻度で相手攻撃陣にビックプレー用のオープンスペースを与えていた。

シーズン中の火曜日に2人の先発選手が同時に解雇されるということは基本的にポジティブな事象とは言えない。しかし今回の場合、コルツはようやくひ弱なディフェンス陣にメスを入れるチャンスを手にしたのかもしれない。