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カウボーイズHCマッカーシー、連勝をもたらしたバックアップQBのラッシュを「落ち着いている」と評価

2022年09月28日(水) 14:25


ダラス・カウボーイズのクーパー・ラッシュ【AP Photo/Frank Franklin II】

クーパー・ラッシュがチームを救った。

ダラス・カウボーイズは控えのクオーターバック(QB)の指揮のもと、現地26日(月)の夜に23対16でニューヨーク・ジャイアンツを下し、今季2勝目を挙げている。

負傷したダック・プレスコットの代わりとしてキャリアのスタートを切ったラッシュにとって、この白星はキャリア3勝0敗とする勝利だった。

ラッシュはこの勝利により、キャリア開始からの3試合で勝利したカウボーイズのQBとして、殿堂入りのロジャー・ストーバック、ジェイソン・ギャレットと並んでいる。

ヘッドコーチ(HC)のマイク・マッカーシーは勝利の後に、チームの広報を通してラッシュについて「彼は落ち着いている。彼は毎日同じだ。とても安定している。彼は今いいフットボールをしているよ。彼のことを認めてあげられるのはうれしい。オフェンスでプレーし続けるための後押しをしてくれているんだ」とコメントした。

『NFL Research(NFLリサーチ)』によると、ラッシュは1999年にセントルイス・ラムズで殿堂入りしたカート・ワーナー以来、ドラフト外のQBとして初めて、キャリア最初の3試合でそれぞれ勝利し、750ヤード以上のパスヤードを投げた選手となった。

また、ラッシュは少なくとも1950年以来、キャリア最初の3つの先発で60%以上のパス成功率、200ヤード以上のパスヤードと90以上のパサーレーティングを記録しつつ勝利した最初のQBにあたる。

月曜日の夜はラッシュが落ち着いてプレーし、アウェーでも決して動揺することなく素晴らしいパスを多く披露した。ラッシュは215ヤードとパサーレーティング98.2を記録し、インターセプトされることなく、タッチダウン1回とパス31回中21回を成功させている。レシーバー陣が前半にいくつかの良いパスをきちんとキャッチできていた場合、この数字はさらに良くなっていただろう。

ジャイアンツのランニングバック(RB)セイクワン・バークリーの鮮やかな36ヤードのタッチダウンの後、第3クオーターでカウボーイズが後れを取ったとき、ラッシュは瞬きもしなかった。ダラスは連続したタッチダウンドライブを含め、それ以降3つのポゼッションのそれぞれで得点してリードを取り戻している。

ラッシュは、スーパーボウルが始まって以来、 キャリア最初の3試合それぞれで勝利を決めるドライブを決めた2人のQBの1人となった(もう1人は1968年、シカゴ・ベアーズのバージル・カーター)。

ラッシュはプレスコットがサイドラインにいる間にチームを保持できることを証明した。

ラッシュは「それが仕事だったんだ。毎週良いプレーをしなければならないし、このリーグは、どのポジションもそうなっている。先週も今週もプレーして、みんな知ってるように先週は勢いをつけることができたし、今週もそれが続いている。そして、俺たちは自分自身で自らを苦しめることなくプレーを続けられている。すべてうまくいっているよ」と話した。

第1週、プレスコットが手のケガで退場したとき、それはカウボーイズにとって破滅を意味したかもしれない。しかし、破滅の代わりに、彼らは連勝して立ち上がったのだ。

マッカーシーはラッシュをセンターの後ろに置いて勝利したことについて「これこそがチームだと言える。選手たちは互いに助け合ってきたんだ。その点で傑出したロッカールームだ。説明のレベルは非常に高い。チームに回復力があるのは、一歩一歩見ていけばわかることだ。何でもそうだが、行きたいところに行くためには、時にはつらい時期を過ごさなければならないし、今回の経験でそのための良い土台ができたと願うよ」と述べた。

ダラスにはQB論争がない。ダックが元気なときは、彼のチームだ。

しかし、ラッシュにはオフェンスを走らせ、カウボーイズのプレーメーカーたちから良いプレーを引き出せる安定した力があることが証明された。控えのQBにこれ以上求めることはできないだろう。

【AK】