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「プレーする日々は終わった」と元パッカーズ、ラムズのOLBクレイ・マシューズ

2022年09月28日(水) 13:40


ロサンゼルス・ラムズのクレイ・マシューズ【Greg Trott via AP】

長くなびく髪とゲーム展開を変えるサックが持ち味のアウトサイドラインバッカー(OLB)クレイ・マシューズはNFLでの11シーズンを通してプロボウルに6度選ばれており、このゲームにおける最高のパスラッシャーの一人に数えられていた。

最後にプレーしたのは2019年だが、正式には引退していなかったマシューズ。しかし、現地27日(火)に洗剤“Tide(タイド)”のプロモーションに参加していたマシューズは、復帰の可能性を洗い流している。

「俺のプレーする日々は終わった」とマシューズは『Packers Wire(パッカーズ・ワイヤ)』に語った。

11シーズンをプレーしたマシューズは、そのうちの10シーズンをグリーンベイ・パッカーズで過ごしている。ラストシーズンはホームタウンのロサンゼルス・ラムズで送った。オールプロ選出は1度で、キャリア通算でサック91.5回、タックル519回、QBヒット200回、ファンブルフォース17回をマークした。

2018年がパッカーズでの最終年となり、ラムズと2年契約を結んだマシューズは、最盛期は過ぎていたにしろ2019年シーズンの13試合でサック8回を記録。しかしながら、ラムズは1年でマシューズをリリースした。

「正直言って、ショックだった」とマシューズは言う。

「俺はかなり堅実なシーズンを送ったと思っていた。顎を骨折して3試合を欠場したが、欠場なんてしなかったかのように復帰したし、感触は良かった」

2020年シーズンのオファーをいくつか受けていたマシューズだが、ふるさとの南カリフォルニアに居を構え、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)が猛威を振るう中、うまくかみ合うオファーがなかった。

「2020年シーズンのオファーはいくつかあったけど、L.A.に越したばかりだったし、3人目が生まれたばかりで、COVIDの最中だったから未知の要素が多かった。家族をもう一度動かしたいと思えるような条件はなかった。俺は自分の次の章に集中したかったんだ。それは父としてあることで、もっと家にいることだった」

クリーブランド・ブラウンズの偉大なラインバッカーであるクレイ・マシューズの息子であり、殿堂入りしたオフェンシブラインマン(OL)ブルース・マシューズの甥であるウィリアム・クレイ・マシューズ三世は、USC(南カリフォルニア大学)で活躍した後に2009年NFLドラフトの全体26位でパッカーズに加入。はじめからパッカーズの傑出した貢献者になったマシューズはプロボウルに選ばれたルーキーシーズンにサック10回をマークした。マシューズはこのときを含め、キャリアでサックを二桁にのせたことが4回ある。

マシューズは83.5回を数えたサックにおいて、パッカーズの公式なキャリア通算リーダーとなっている(サックが公式スタッツになったのは1982年)。

2020年にはマシューズがパッカーズと再契約する可能性があった。ロサンゼルスでマシューズのコーチだったジョー・バリーがパッカーズの守備コーディネーター(DC)になっていたのだ。それは現実のものとはならなかったが、36歳のマシューズは結果として今の成り行きに満足している。

「彼からは連絡があった」と『ESPN』に話したマシューズはこう続けた。

「彼には俺がまだプレーできると分かっていたし、俺がそこへ行ったなら、彼はそこのスキームの中で俺を使う道を見つけていたはずだ。でも、何も現れなかったのは、その動きを起こすことを望まない、もっと強い力があったのかもしれない。でも、戻ってくるというわずかな希望はあった。それは実現しなかったけれど、問題ない。だけど、俺は自分のキャリアに満足しているんだ」

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