ニューオーリンズ・セインツはロンドンで現地2日（日）に開催されるミネソタ・バイキングス戦で、オフェンスの人材が不足している状態で戦うことになりそうだ。

ヘッドコーチ（HC）デニス・アレンは金曜日、クオーターバック（QB）ジェイミス・ウィンストン（背部、足首）の出場がダウトフルであるため、チームがQBアンディー・ダルトンを先発させる準備をしていると述べた。さらに、アレンHCは足を負傷しているワイドレシーバー（WR）マイケル・トーマスを正式に除外したとつけ加えている。

「ジェイミスが試合でプレーできるかがダウトフルとなっている。今の計画ではアンディーに準備させることにしている」と明かしたアレンHCは「一晩でどうなるかは分からないが、その方向でいく場合、アンディーは準備ができている」と続けた。

その後、セインツは公式の故障者レポートでウィンストンをダウトフルとし、トーマスを除外としている。また、ガード（G）アンドルス・ピート（脳しんとう）とセーフティ（S）マーカス・メイ（肋骨）が除外されたほか、ランニングバック（RB）アルビン・カマーラ（肋骨）とWRジャービス・ランドリー（足首）はクエッショナブルとされた。

一方のバイキングスはアウトサイドラインバッカー（OLB）ザダリアス・スミス（膝）をクエッショナブルとし、コーナーバック（CB）アンドリュー・ブースJr.（大腿四頭筋）をダウトフルとしている。肩の負傷で水曜日の練習を欠席していたRBダルヴィン・クックは故障者レポートから外れた。

ウィンストンは背部のケガに対処するために今週の練習を欠席している。シーズン第3週に敗れたカロライナ・パンサーズ戦ではこのケガがウィンストンの妨げになっていた。ウィンストンが奇跡的な回復をしないと仮定すると、ダルトンは次の試合でセインツの一員として初めて先発を務めることになる。

アレンHCはウィンストンが後退しているわけではないと強調しており、次のようにコメントした。

「そうは思わない。少しだけ消耗が蓄積されているだけだと思う。シーズンは長い。最初の数日間で彼の体が予想通りに反応したとは思っていない。今週は休ませたし、まだ数日ある。だが、様子を見ることにしよう」

ダルトンはプレシーズンで堅実なパフォーマンスを見せていたが、クオーターバックを追いつめることのできるバイキングス守備陣と対面することはまた別の試練になるはずだ。テイサム・ヒルはバックアップの役割を担うと見込まれており、万能な脅威であるヒルはクオーターバックとしてさらなるレップスを担当することになるだろう。

「何が起こっても、準備はできている。今週は少し外での練習時間を増やした。どうなったとしても、呼ばれたときには準備ができている」とダルトンは話している。「俺からすれば、ジェイミスがずっとリハビリしていた春を経験している。彼らのことを知り、彼らのそばにいられたのは、自分にとって素晴らしい時間だったと思う。今の状態はとても良いと思っている」

トーマスが除外されたことで、新人WRクリス・オレーブにはさらなる注目が集まるだろう。オレーブはウィンストンが司令塔を務めた試合で輝きを見せてきた。ダルトンの指揮下でも重要なターゲットになるはずだが、これまでと同様に多くのレシーブヤードを稼げるかどうかは様子を見守ろう。

【RA】