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T.J.ワット不在での初勝利を求めるスティーラーズで“進歩”を目指すDTヘイワード

2022年10月01日(土) 18:00

ピッツバーグ・スティーラーズのキャメロン・ヘイワード【AP Photo/Joshua A. Bickel】

ピッツバーグ・スティーラーズは現地2日(日)に行われるニューヨーク・ジェッツ戦でスターアウトサイドラインバッカー(OLB)T.J.ワット不在の状態での初勝利を挙げたいと望んでいる。

『Pittsburgh Tribune-Review(ピッツバーグ・トリビューン・レビュー)』によると、ディフェンシブタックル(DT)キャメロン・ヘイワードは木曜日に「もちろん、彼がいなくても勝とうとしている。彼がいない試合で俺たちは0勝7敗だったと思う」と語ったという。

実際には、スティーラーズはワットが不在の試合で0勝6敗となっている。『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によると、スティーラーズは2021年以降、ワットが出場している際のクオーターバック(QB)プレッシャー率が30.5%であるのに対し、ワットの欠場時は19.0%になっているとのこと。

胸筋を負傷してこれまでの2試合を欠場しているワットが、さらに数週間離脱すると見込まれている中で、スティーラーズはスター選手がいなくても勝てる方法を習得しなければならない。

ヘイワードは「俺としては、自分が進歩しなきゃいけないと考えている。フィールドでもっと良い選手にならないと。T.J.の代わりになるわけではない。自分のテクニックをもっと良くしていく必要がある。どの選手もそれを目指すべきだと思っている。他の選手が抜けたとき、どの選手も自分のレベルを上げることに目を向けるべきだ」と話している。

また、ヘイワードは次のようにつけ加えた。「T.J.ワットは長い間、フットボールをプレーし続けるだろう。いつか彼が引退したとき、俺たちは彼抜きでフットボールをプレーしなければならなくなる。いつも違う選手がプレーすることになる。それは選手たちが進歩するための機会でもある。その機会にワクワクしないと。それをポジティブに捉えた上でT.J.みたいな選手を呼び戻せたら、それはグループにとってプラスになるだけだ」

ワットが出場していたシーズン第1週に合計7回のサックを記録したスティーラーズは、これまでの2試合で合計2回のサックしかマークしていない(どちらもシーズン第3週)。おそらく、それよりもっと気がかりなのは、スティーラーズがシーズン第2週から第3週にかけてわずか6回しかQBプレッシャーを記録していないことだ(シーズン第1週は22回)。

サック4.5回をマークしてNFLでトップに立っているOLBアレックス・ハイスミスは「今は成績に表れていないけど、1試合ごとに良くなっている気がする。今週は多くの修正をした。出場するのが楽しみだ」とコメントしている。

スティーラーズはハイスミス以外に、エッジからプレッシャーをかけられる選手を擁していない。ラインバッカー(LB)のマリク・リードとロバート・スピレインは3週間を通してそれぞれ1回しかQBヒットを記録しておらず、LBジャミール・ジョーンズに至ってはまだ一度も決めていない。

守備コーディネーター(DC)テリル・オースティンは「あと一歩のところまできている。その答えを探す必要がなければもっといいのだが、私たちは努力を続け、向上し続けている。ここで好機をつかもうとしている選手が何人かいる。その点では少し近づいたと思っているが、すべては日曜日に明らかになるだろう」と述べた。

日曜日のジェッツ戦はスティーラーズ守備陣にとって好機となるかもしれない。ジェッツは3週間を通してNFLで7番目に多い9回のサックを許している。また、日曜日にシーズンデビューを果たす予定のQBザック・ウィルソンは、2021年シーズンに44回のサック(NFLで3番目に多い)を喫していた。

【RA】