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タックルを振り切った57ヤードの見事なタッチダウンで49ersの勝利を決定づけたWRサミュエル

2022年10月04日(火) 16:45

サンフランシスコ・49ersのディーボ・サミュエル【AP Photo/Jed Jacobsohn】

サンフランシスコ・49ersのクオーターバック(QB)ジミー・ガロポロのパスが夕刻のベイエリアの空に放たれた際、それはロサンゼルス・ラムズのコーナーバック(CB)デリオン・ケンドリックのインターセプトに終わるように思われた。

しかし、ワイドレシーバー(WR)ディーボ・サミュエルが57ヤードの華麗なプレーを見せている。

飛び上がったサミュエルはガロポロのパスをキャッチし、ラムズ側のタックルをかわしてフィールドを駆け上がった末、タッチダウンに成功している。第2クオーターでのこの得点が、24対9で49ersが勝利するに至ったマンデーナイトフットボールの方向性を決めている。

49ersのヘッドコーチ(HC)であるカイル・シャナハンは試合後に「あれは見事だった。最初はピックかと思った。そうなりそうだったし、あのコーナーはジャンプしていた。その彼がインサイドにいたから、われわれは少し待たなければならず、彼らが出くわした。われわれはほんの一瞬ためらったが、ディーボがあのスローをキャッチし、あとはあの通りだ。彼の手にボールが渡れば、彼は本当にクールなことを見せてくれる」と話した。

サミュエルはキャッチ6回と115ヤード、前述のタッチダウン1回で試合を終えている。

「ボールをつかむチャンスがあるたびに、俺の中ではビッグプレーにしてやろうと思ってる。でも、それは今の俺にとって第二の天性だってだけだ」とサミュエルは話した。

サミュエルのクオーターバックも、このワイドレシーバーを称賛している。

「ディーボが1試合で1回や2回はこれをやるっていうのは、いつも分かっていることさ」とガロポロは話した。

その点ではラムズも同じような感覚を抱いているかもしれない。

49ersのラインバッカーであるフレッド・ワーナーは「彼がボールに触るたび、サイドラインにいる俺たち全員が、ただ息を止め、彼が駆け抜けて得点を挙げるのを待っているような感じがする」と言い、次のように続けた。

「ラムズ戦でのディーボには何かある。とにかくすごい選手で、ビッグタイムのゲームでは彼はいつだってプレーを決めるんだ」

この試合はサミュエルの今季ベストゲームとなった。また、見どころのないままデンバー・ブロンコスに11対10で敗れていた49ersにとって、本当に良いタイミングでやってきた勝利でもあった。現スーパーボウル王者であるラムズが相手の試合で調子を立て直すことができるチームがあるとはそうそう思えないが、49ers――とサミュエル――は成功した。

49ersはラムズとのレギュラーシーズン戦で7連勝を飾っている。サミュエルはそのそれぞれに参加しており、ラムズを相手にレギュラーシーズンに敗北を喫したことはない。これらの7試合を通じて、サミュエルはタッチダウン6回をマーク。それらの流れに沿わなかったのが昨シーズンのNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)決勝戦で、このときはラムズが49ersを下したものの、サミュエルはその中でも98スクリメージヤードとタッチダウン1回という数字を残している。

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