ニュース

49ersに敗れたオフェンスは「課題が山積み」とラムズQBスタッフォード

2022年10月05日(水) 12:28

ロサンゼルス・ラムズのマシュー・スタッフォード【AP Photo/Godofredo A. Vasquez】

現地3日(月)の夜にサンフランシスコ・49ersに24対9で敗れたロサンゼルス・ラムズは、ショーン・マクベイがヘッドコーチ(HC)になってから初めて、4試合を終えて2勝2敗となっている。

この試合でラムズのオフェンスは絶好調の49ersディフェンスに苦戦を強いられ、レッドゾーンから得点できず、ドライブを維持することができなかった上に、クオーターバック(QB)のマシュー・スタッフォードが試合終盤にインターセプトを投げてピック6を喫している。

「オフェンスに関して言えば、今夜は自滅したようなものだ」とマクベイHCはチームの記者団に話している。「単純なミスばかりで、自分たちが本来できることをやれていなかった。われわれはこんなものではないはずだ」

ラムズは2020年のシーズン第17週にアリゾナ・カーディナルスと対戦した時(QBジャレッド・ゴフが負傷したためジョン・ウォルフォードが先発した試合)以来、初めてタッチダウンを決められずに試合を終えた。ラムズは10回以上のプレーでレッドゾーンにまでたどり着いたドライブが3回あったにもかかわらず、一度もゴールラインを超えることができず、すべてフィールドゴールに終わっている。スタッフォードはレッドゾーンで6本投げたパスのうち唯一成功させたパスで2ヤード後退しており、敵陣20ヤード内でのパサーレーティングは39.6をつけられている。

月曜日にマクベイHCはオフェンスが機能しなかった決定的な原因として、レッドゾーンの問題を挙げた。

「レッドゾーンが問題だ。3回もいいドライブがあったのに一試合で9点しか取れないということは、ただ行ったり来たりしていただけで、それが最終的に勝敗を分けた」とマクベイHCは述べている。「せっかく1ポゼッション差まで追い上げても、相手にタッチダウンを決められるようなインターセプトを投げてしまっていては、当然試合に勝つことはできない」

ラムズがスーパーボウルへの道を突き進んだ昨シーズンは全試合でタッチダウンパスを決めていたスタッフォードだが、今は2試合続けてタッチダウンパスがなく、2016年のシーズン第15週から第16週にかけて以来、タッチダウンパスのない試合が続いた。2022年にスタッフォードはパッシングタッチダウン4回とインターセプト6回を記録している。

スタッフォードは月曜日にキャリア通算28回目のピック6を投げ、これは少なくとも1950年以降の記録としてはQBジョー・ネイマスに並ぶ3番目に多い数であり、QBブレット・ファーブ(32回)とQBダン・マリーノ(29回)がそれ以上のピック6を喫している。

スタッフォードは「投球にしてもキャッチにしても、あるいは単純にアサイメントにしても、もっとうまくできたプレーはいくつかあったから、課題は山積みだ」と話している。「自分たちの戦いぶりは誇りに思っている。いいフットボールチームだから評価されるべきだが、指摘された通り、1ポゼッション差のゲームだったはずだ。俺たちは致命的なミスを犯して、相手はそれを利用した。それに尽きる」

オフェンシブラインの多くはバックアップ選手だったため、スタッフォードは試合を通して激しいプレッシャーにさらされ、ゲームプランに支障をきたした。さらに、レシーバー陣もディフェンスを振り切るのに苦労し、スタッフォードはワイドレシーバー(WR)クーパー・カップに無理やりパスを出すしかなかった。カップは19回のターゲットで14回のキャッチを成功させて122ヤードを稼いでいる。ラムズの他のWRは2回以上キャッチしていない。もっと弱いチームであればなんとかなっていたかもしれないが、破壊力を誇る49ersには通用しなかった。

カップは、ラムズがオフェンシブラインの負傷者、効果が見られないランゲームとフリーになれないレシーバー陣を抱えながらも、問題は修正できると考えているようだ。

「絶対に修正できる」とカップは切り出し、こう続けた。「動画は確認するさ。もちろん、こういう試合は痛い。ガツンとくるよ。結果を出そうと一生懸命やってきたのに、何もできずにフィールドを後にするんだ。繰り返しになるが、俺たちはちゃんと動画を見て、ある意味で勇気づけられるだろう。俺たちはすべての問題に対してすでに答えを持っているじゃないかと思うことができる。あとはそれらをもっと良くしていくだけだ」

ラムズは第4クオーターでの失速が特に目立ち、シーズン第4週では第4クオーターだけで10対0を記録しており、2022年全体でも最終クオーターで44対3となっている。『NFL Research(NFLリサーチ)』によれば、一つのクオーターの得点差(-41点)としては、これ以上の差をつけられたチームは他にいないという。

プレーオフに進出することが見込まれるチーム相手に大敗を喫し、シーズン開幕から2勝2敗となっているラムズが再びポストシーズンに勝ち進むために、オフェンスの天才と称されたマクベイHCは、オフェンス陣からもっといいプレーを引き出す方法を見つけ出すのにこれから必死に働かなければならないだろう。

【R】